本当の自由を手に入れるお金の大学

資産形成

【書評】『本当の自由を手に入れるお金の大学』(両@リベ大学長、朝日新聞出版、2020)

みなさん、こんばんは。たんたんです。

 

私は30代独身で、東京で会社員をしています。

 

毎日会社に通い、業務をこなし、一日疲れて帰ってきては、特に何をするわけでもなく、週末も平日の疲れをカバーするかのように昼まで寝るような生活…

 

気が付いたらもう30代、周りは結婚もしているし、自分もこれからのことを考えなきゃいけない…

 

そうはいっても特に大きな資産があるわけでもなく、将来が安泰なほど稼いでいるわけでもない…

 

そんな方は多いのではないでしょうか。

 

多少なり差はあっても、私も大差ありません。

 

そんな状況を変えるべく、行動を開始したのが2020年の12月です。

 

今回はそうした将来を見据えての活動を行っている中で私が大変参考にしている以下の本をご紹介します。

 

『本当の自由を手に入れるお金の大学』(両@リベ大学長、朝日新聞出版、2020)です。

 

 

たんたん
早速中身を見ていきましょう。

 

お金に関する5つの力を育てる

 

本書では、以下の「お金に関する5つの力」を育てることが重要である、と書かれています。

 

①貯める力

②稼ぐ力

③増やす力

④守る力

⑤使う力

 

詳しい内容は本書をお読みいただきたいのですが、簡単にご紹介していきます。

 

貯める力

 

支出を見直して、貯蓄をしていくための力です。

 

具体的には、固定費の見直しなどが紹介されています。

 

稼ぐ力

 

実際に収入を得る力のことです。

 

私も含めて、多くの方は会社員として給料を会社からもらっていると思います。

 

それとはまた別に、自分で事業を起こして事業収入を得るなど、収入源を増やしていくことの重要性が書かれています。

 

増やす力

 

貯める力と稼ぐ力で手元に残したお金に働いてもらってさらに増やしていく力のことです。

 

いわゆる「投資」ですね。

 

株式投資や不動産投資などが挙げられます。

 

守る力

 

①~③までで作り上げた資産を、「外敵」から守るための力です。

 

詐欺を見抜く力や税金でたくさん取られてしまうことを防ぐ力などが当てはまります。

 

税金については、脱税はもちろんいけないことですが、いろいろな制度を活用したりすることで小さくすることも可能です。

 

使う力

 

本書ではあまり詳しくは述べられていませんが、人生をより豊かに生きるために、自分の満足度が高まることにお金を使っていく、ということです。

 

これらの5つの力をバランス良く伸ばし、資産所得(株式や不動産からの収入)が生活費用(自分が生活していくのに必要な支出)を上回った状態が「経済的自由」ということになります。

 

もちろん、そこで仕事を辞めるも良し、生活に必要な支出以上のお金、つまりはちょっと好きに使えるお金を稼ぐために働くも良し、「本当の自由」に近づく、と著者は言います。

 

読んでみての感想・気づき

 

たしかに、これら5つの力を磨いていくことができれば、いわゆる大金持ちにはなれずとも、お金の悩みについてはかなり解消できそうです。

 

私は大学を卒業するまで特にお金や資産形成のことについて学んできませんでした。

 

大学卒業後も、銀行に就職したものの、自分の老後や将来の出費については無頓着だったと言わざるを得ません。

 

しかも、恥ずかしい話、収入が上がればその分支出も増えていたので、いわゆる「貧乏」まっしぐらだったのです。

 

最近はNISAや投資信託などもかなり人気が出てきていますが、銀行に勤めてなんとなく金融のことを「知ったつもり」でいた自分は、恥ずかしながら、変にプライドを高くして、自分の将来をしっかりと考えていなかった…

 

たんたん
そんな中、この本ではイラストもふんだんに使われていてわかりやすく、しかも実践していけるような具体的なことまで書かれているので、大変参考になりました。

 

次に、私がこの本を読んで実際に取り組んだことについて少し紹介していきます。

 

固定費の削減と「増やす」ことへのチャレンジ

 

本書を読んで、実際に私が取り組んだことは以下の2点です。

 

①家計の見直し

②小額投資のスタート

 

それぞれ少し解説していきますね。

 

家計の見直し

 

本書で書かれている「①貯める力」を磨くため、自分の家計を見直しました。

 

その中でも、特に効果が大きいと実感しているのは「固定費の削減」です。

 

これも本書に書かれていることなのですが、

・保険の見直し

・携帯料金の見直し

がとても効果的だと感じています。

 

詳しくは過去記事をお読みいただけるとうれしいです。

家計を圧迫する費用
固定費を見直そう

続きを見る

 

これだけでも毎月10,000円~改善していくので、年間だと12万円にもなります。

 

大きいですよね。

 

小額投資のスタート

 

つみたてNISAを活用して投資信託を買っていく、という小額投資をスタートさせました。

 

月2万円ほどなので、まだまだ「増やす」というのには程遠いです。

 

ただ、

・値動きした時に自分がどういうメンタルになるのか知れる

・継続していくことで「自分でもやれるんだ」という自信が持てる

という思わぬメリットも感じています。

 

つみたてNISAについては以下でも紹介しています。

NISA
【初心者の方向け】NISAってなに?

続きを見る

 

また、投資信託については初心者目線で以下で解説しています。

投資信託
【初心者向け】投資信託のポイント

続きを見る

 

まとめ

 

いかがでしょうか。

 

お金のことについて、大学まで卒業してもあまり学ぶ場がない、なかった、という方がほとんどなのではないでしょうか。

 

今、本屋さんに行ってみますと、

・株式投資

・不動産投資

・投資信託

・FX

などなど、資産運用について書かれた本は山のようにあります。

 

しかも、

「バカでもできる○○」

「何も考えなくても出来る○○」

「資産運用は○○だけで十分!」

というような見出しが踊っていたりして、何から読んでみればいいのかわからなくなってしまうというのが本音のところだと思います。

 

その点、『本当の自由を手に入れるお金の大学』は、

「どういうことを考えて、何に力を注いでいけばいいのか」

というところを教えてくれる本です。

著者曰く「魚ではなく、魚の取り方を教える」というところでしょうか。

 

たんたん
具体的なノウハウも書かれてはいますが、いわゆる「テクニック本」とはちょっと違うな、と実感してもらえると思います。

 

イラストもかわいらしく、抵抗感なく手に取れるのも良いかなーと。

 

お金の話となると、どこか堅苦しくなりがちですからね。

 

「お金のこと、何となく不安」

「少しでも豊かな暮らしを実現したい」

「運用にちょっと興味があるけど、まだ何も勉強したことがない」

 

といった方々はぜひ一度読んでみてください。

 

『本当の自由を手に入れるお金の大学』(両@リベ大学長、朝日新聞出版、2020)

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