【読書感想】「人を動かす」(D・カーネギー)に学ぶ「人に協力してもらう方法」

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【読書感想】「人を動かす」(D・カーネギー)に学ぶ「人に協力してもらう方法」

仕事をしていくうえで、うまく周りの人に協力してもらえません。なんとなく相手にお願いするのも悪いような気がしてしまって…。お願いの目的もしっかり伝えているのに、うまくいかないんです。どうすればいいんでしょうか。
悩みを抱えた人

 

今回はこうした悩みに応えていきます。

この記事では、D・カーネギーの著書「人を動かす」をもとに、周りの人に協力してもらう方法について解説していきます。

 

本書の目次は以下の通りです。

Part1 人を動かす三原則

Part2 人に好かれる六原則

Part3 人を説得する十二原則

Part4 人を変える九原則

 

早く本書を読んでみたい!という方は以下からどうぞ。

 

本書の著者であるD・カーネギーは、

・1888年生まれ(2021年時点で130年以上前の人物)

・著書である「人を動かす」は日本で430万部以上、全世界で1,500万部以上の売上

・「デール・カーネギー・トレーニング」として、効果的な話し方と任関係について実践的に学ぶプログラムがある

(出典:Wikipedia)

といった方です。

人とのコミュニケーションの専門家、といえますね。

 

本記事の筆者である私は

・昭和生まれの30代

・大学卒業後、金融機関に就職し、以降3回の転職を経験

・日々自分の理想の人生に向けて邁進中

といったわりと普通の人です。

たんたん
そんな私が、より一般人目線で解説します。

 

人を動かすのは「重要感」

周りの人に協力してもらいたい、という時には「重要感」について意識してみましょう。

なぜならば、人は「自分が重要だと思うことに対して行動を起こすから」です。

 

重要感といっても、具体的にはどういうことをしてみれば良いんでしょうか。
悩みを抱えた人

 

本書の中ではいろいろな手法で説明されていますが、共通する以下の項目について考えてみます。

 

ポイント

①相手に関心を示す

②批判しない

③褒める

たんたん
それぞれ深掘りしていきます。

相手に関心を示す

まずは「相手に関心を示す」ということをしてみましょう。

理由は、相手に関心を示すことで、

「私はあなたのことに興味があります、あなたとの関係性を大事に思っています」

というメッセージを発信できるからです。

 

初めて会う人との会話って緊張してしまいますが、その相手から

「はじめまして。〇〇と申します。お名前をお伺いしてもいいですか?」

と穏やかに話しかけられたらどうでしょうか。

 

少しは緊張がほぐれますよね。

 

逆に、目も合わせずに、腕組みされたまま無言でいられたら気まずくて仕方ないと思います。

 

極端な例かもしれませんが、つい相手からのアプローチを待ってしまいがちです。

自分から声をかけるなんてめんどくさい

そっけない態度をとられたらどうしよう

会話がはずまなかったら気まずいな

といったいろいろなハードルを自分で設けてしまってないでしょうか。

 

逆に、相手の立場になってみると、相手も同じように感じている可能性が高いわけです。

そうした相手の負担を減らしてあげると、心の距離を縮めるハードルが下がります。

 

そうはいっても、どうやって相手に関心を持てば良いのかわかりません。
悩みを抱えた人

 

たしかに、会話のネタには困るところですよね。

 

そうした際には例えば本書でも示されているような、

ポイント

・笑顔で相手に接する

・会話の聞き手になる

・相手の関心のあるところを探す努力をする

といったことを試してみてはどうでしょうか。

 

笑顔で話を聴いてくれて、しかも自分の関心ごとに興味を持ってくれる人と話していて嫌な気になる人はあまりいないですよ。

 

批判しない

次に、「批判をしない」ということも大切です。

理由は、批判をされたい人なんていないから、です。

 

そうはいっても、議論をする、というのは、何かをより良くしていこうとしたときに必須なんじゃないでしょうか。
悩みを抱えた人

 

たしかに、物事を改善していこうとしたときには、お互い話し合うことは大事です。

しかし、人に協力してもらいたい、そのためにも相手との良い関係性を築いていきたい、というときにはどうでしょうか。

 

例えば、あなたが「読書はメリットがたくさんあるから、他の人にも進めて、その効果を実感してほしいな」と思っていたとします。

それを次のように友人に話してみたらどうでしょうか。

 

あなた「最近本を読んでるんだけど、読書ってやっぱり得られるモノが多いよね。」

友人 「へー。そうなんだー」

あなた「うん。自分で経験したことのないこととかも想像できるし、実際に行動してみるとまたいろんな発見もあって楽しいよ。頭の整理にもなるしね。」

友人 「そうなんだー。でも、本なんて読む時間ないよ。持ち運ぶのも重いし、知識ばっかり身に付いても役立たないしね。本屋に行けばノウハウ本はいっぱいあるけど、それで成功したって人なんて会ったことないからなぁ」

 

どうでしょうか。この友人に対して、また読書の話をしようとは思いませんよね。

さらに言えば、この友人が今度何かを進めてきたり、お願い事をしてきても、積極的に手伝ってあげよう、とは思わないのではないでしょうか。

 

それが次のような会話だったらどうでしょうか。

 

あなた「最近本を読んでるんだけど、読書ってやっぱり得られるモノが多いよね。」

友人 「へー。そうなんだー」

あなた「うん。自分で経験したことのないこととかも想像できるし、実際に行動してみるとまたいろんな発見もあって楽しいよ。頭の整理にもなるしね。」

友人 「そうなんだー。前に本を読んでみようとしたとき、途中であきらめちゃったんだよね。読書が良いっていうなら、結構本もたくさん読んでるんじゃない?どうやったらそんな本読めるの?」

 

これであれば、自分がどれくらい本を読んでいるのか、本を読むときに意識していること、自分も読書で挫折した経験なんかを話すことができますよね。

 

相手の投げかけに対して、言い負かそうとしていないか、気を付けた方が良いかもしれません。

注意ポイント

何かと論破しよう、穴を探してやろう、という人に気持ちよく付き合ってくれる人は少ない

です。

 

褒める

3つ目は、「相手を褒める」ということです。

理由は、誰しも周りから認められたい、褒められたい、という気持ちが少なからずあるからです。

そうした気持ちに応えてあげることができれば、「自分を褒めてくれる、大事に扱ってくれる」という思いを持ってもらえます。

 

そうはいっても、どこを褒めれば良いのかよくわかりません。とってつけたような褒め方だと逆効果な気もするし…。
悩みを抱えた人

 

まさにその通りですね。

 

ここまで書いてきた3つ(関心を示す、批判しない、褒める)は、「本当にそう思っている」ということがとても大事です。

注意ポイント

誰しも、なんとなくうさんくさい、ということには敏感です

からね。

 

やってみる時の疑問や注意点

なるほどな、そうだよな、と思える内容ですね。ただ、それをわかっていても実際に実行できないというのが悩みなんですが…。
悩みを抱えた人

 

たしかに、「言うは易く行うは難し」ですよね。

「頭ではわかる」ということと「実際に行動にまで移せる」ことは違う、というのが難しいところです。

こうした疑問や悩み、心のブレーキがあるのではないでしょうか。

 

①本当にそんなことやって効果があるのか?

②裏があるように思われないか

③ついイラっとしてしまって余裕がない

 

たんたん
それぞれ深掘りしていきます。

 

本当にそんなことやって効果があるのか?

言っていることはわかりますが、そんなことやって効果があるのでしょうか。
悩みを抱えた人

 

たしかに、実際にやってみてうまくいくこともあれば、うまくいかないこともあるでしょう。

ただ、自分がされたときのことを想像してみてください。

・笑顔で

・こちらの話すことをしっかり聴いてくれて

・正面から批判的なことを言わず

・「すごいですね」と褒めてくれる

そんな方が身近にいたら、もっと相談してみよう、何か手伝って挙げてもいいかな、という気にならないでしょうか。

 

今日やって明日すぐ結果が出る、というわけではなくとも、続けてみる価値はある気はしますよね。

 

裏があるように思われないか

これまでそんなことしてこなかったのに、裏があると勘ぐられないでしょうか。そんなことをしている自分が想像できません。
悩みを抱えた人

 

たしかに、これまで「クール」「知的」「頭がいい」「理路整然としている」といったイメージで生きてきた方からすると、相手に関心を寄せる、寄り添うというのは一見自分のイメージを壊してしまうような気もしてしまうかもしれません。

そんな自分が周りからどうみられるのか、というのにも不安を感じるかもしれませんね。

 

ですが、もう一度、自分がされたときのことを想像してみましょう。

もう一度書きますね。

・笑顔で

・こちらの話すことをしっかり聴いてくれて

・正面から批判的なことを言わず

・「すごいですね」と褒めてくれる

そんな方に悪いイメージを持つ方が難しいのではないでしょうか。

 

たしかに、今日だけだと「やっぱり裏があった」と思われてしまうかもしれません。

何度も何度も継続していけば、「やっぱりいい人だったのかも」と思ってもらえますよ。

 

ついイラっとしてしまって余裕がない

忙しかったり、どうにもそうした前向きな気持ちで相手に接するような余裕が持てないんですが…。
悩みを抱えた人

 

たしかに、日々成果を求められ、新しいことにも挑戦することを求められ、失敗も許されない、となってはなかなか周りに寛容になれないかもしれません。

 

そうした時は、ちょっと一息ついてみた方が良いかもですね。

 

余裕がない人の周りにはなかなか人は集まってくれません。

どうしても必要にかられて話しかけてくれる人もいるかもしれませんが、こちらのお願い事はきいてくれないでしょう。

 

そんな時は、自分の今持っているモノを見つめなおして、いくつかは手放すことを考えてみましょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

この記事は「周りの人にうまく協力してもらう方法が知りたい」という方に向けて、D・カーネギーの著書「人を動かす」の内容を基に、いかにして人に進んで協力してもらうか、ということについて解説してきました。

 

本書のポイント

本書では繰り返し「人の重要感を刺激する」ということが述べられています。

 

「君のことをとても重要だと思っている」ということを、いろいろな方法で伝えられたら、

「ちょっとくらい協力してあげても良いかも」

と思っちゃいますよね。

しかもそれが、自分にとって負担なくできてしまうと思えることであればなおさらではないでしょうか。

 

そのための方法として、本記事では

ポイント

①相手に関心を示す

②批判をしない

③褒める

ということを例に深掘りしてきました。

 

ちょっとずつでも実践してみると、周りからの反応が変わってくることが実感できますよ。

 

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この記事が読書について悩む方の参考になればうれしいです。

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