資産形成

【書評】『3週間で身につく 日本人が知らないお金の常識』

みなさん、こんばんは。たんたんです。

 

30代独身で、東京で会社員をする傍ら、本ブログでお金や仕事、人生についての考え方を発信しています。

 

みなさんは、「自分はお金のことについて詳しい」と自信を持って言えますか。

 

私は正直、そこまで自信を持っていうことができません。

 

大学を卒業し、仕事を始めてもしばらくはお金のことに無頓着でした。

 

日本では「お金に関する知識を教える場がない」とも言われていますね。

 

今日はそうした状況にある日本で、特に若い方にぜひ手に取っていただきたい本をご紹介します。

 

『3週間で身につく 日本人が知らないお金の常識』(安藤義人、サンクチュアリ出版、2020)です。

 

 

早速中身について見ていきましょう。

 

本書の特徴

 

2021年現在、本屋さんに行ってみても、ネットで検索してみても、お金に関する本は山ほどあります。

 

たんたん
受験勉強の参考書と一緒で、正直どれを読んでみれば良いものか、判断できませんよね。

 

その中でも本書をおススメする理由として、本書の特徴をいくつか挙げてみたいと思います。

 

①3週間で1日ずつ読み進めていけるステップ

②具体的な行動方法の提示

③専門用語も少なく初心者でもわかりやすい

 

それぞれ具体的に見ていきましょう。

 

3週間で1日ずつ読み進めていけるステップ

 

本書の1番の特徴は、書名にもなっている通り「3週間」で分かる、実践できる、という点にあると思います。

 

正直、こういうお金の本って、買う時はモチベーションも高まっているので数百ページの本を買って初日は頑張って読んでみても、数日後には積読になっている可能性が高いのではないでしょうか。

 

本書は1日ずつ(もちろん、一気に読み通すこともできますが)読み進めていけるだけの分量、構成になっているので、

 

「お金のことについて学び始めたい!」

 

という方にもとっつきやすいのではないかなと思います。

 

具体的な行動方法の提示

 

1日1項目ずつ読み進めるだけでなく、それぞれの日に「これをやってみよう!」という具体例が載っています。

 

まぁ中には「ロレックスを買う!」みたいなすぐにマネはしづらいようなものも載っていますが。

 

ただ大事なのは、その具体例で何を伝えようとしているのかをくみ取ることではないでしょうか。

 

そうした背景にある考え方についても丁寧に説明してくれているので、参考になります。

 

専門用語も少なく初心者でもわかりやすい

 

お金の勉強をしようとすると、とかく専門用語にぶち当たることは多いです。

 

「決算書をみて企業分析をする」

「税金などの仕組みを知る」

「FXなど海外相場について状況を調べる」

 

などなど

 

正直、これから資産形成やお金について勉強していこう、とすると知っておかないといけないことも多く、道のりはとても長いように感じてしまいます。

 

本書は実際に会社を経営している著者が、日々彼のお客様と接して感じていることが含まれているようなので、そもそもの時点で難しい言葉があまり使われていません。

 

世の中の多くの人はそうしたお金に関してなんでも知っているわけではありませんからね。

 

本書を読んでの気づき・感想

 

本書の特徴は少しイメージを持ってもらえたでしょうか。

 

ここからは私が本書を読んで得た気づきについて書いてみたいと思います。

 

①とにかく読みやすい

②計測なくして改善なし

③自分に当てはまることが多くて耳が痛いことも

 

それぞれ少し詳しく解説しますね。

 

とにかく読みやすい

 

一番は「読みやすい」ということです。

 

上述の通り、様々な工夫がちりばめられているので、難しいことを考えずに読み進めていけます。

 

投資の具体的な手法や銘柄選定をテーマにしているわけではなく、物事のとらえ方や心の持ちようも含まれているからでしょうか。

 

その中で例えば「リセールバリューを意識する」など、普段の生活に組み込んでいけるような考えを盛り込んでくれています。

 

お金に関する書籍(他の難しいようなもの)を読む前段階のウォーミングアップ的に使えるのも良い点だと思います。

 

計測なくして改善なし

 

2つ目は「計測なくして改善なし」ということです。

 

本書内でも使われている言葉です。

 

まさにその通りで、実際自分がどれくらいの資産を持っていて、普段どれだけの収入があり、何にお金を使っているのかわかっていないと、改善のしようがないのです。

 

家計簿を付けたりするのは面倒なことも多いですが、その面倒くさがりが自分の人生を豊かさから遠ざけているのかも…

 

そう考えると自分のためにも、まずは「計測」かな、と。

 

自分に当てはまることが多くて耳が痛いことも

 

3つ目の気づきは、「自分に当てはまることが多い」という点です。

 

「貯金ばかりしていると心が貧しくなる」

「給与をコツコツ貯めてきたタイプはお金の増やし方がわからない」

などの記載は、正直耳が痛いです。

 

このように書いてある、ということは、同じような状況の方、そういうことで悩みを抱えている方が多いということなのかな、とも思います。

 

新しい自分になるためにこそ行動を

 

上で書いたように気づきを得られても、「良い本だったなー」だけで終わっては意味がありません。

 

幸いこの本は少しずつでも自分で行動がはじめられるように、具体的な方法も書いてくれています。

 

私が実際にやってみたことは以下のものです。

 

①お金の流れを把握する

②ふるさと納税を活用する

 

それぞれ少し解説します。

 

お金の流れを把握する

 

何につけても、今どういう状態かわかっていないと改善のしようがありません。

 

「無駄遣いはしていないはずなのに、月末になるとお金ないんだよな~」

 

という方、みなさんの周りにもいませんか?

 

自分が何に対してお金を使っているのかわかっていない、ということは、厳しい言い方をすると、お金を捨てているのと同じだと思います。

 

毎月の収支を把握する、ということについては過去記事にも書いておりますので、ぜひ読んでみてください。

家計簿
自分の収支を把握しよう

続きを見る

 

お金の流れが把握できてからは、その改善にも取り組みました。

 

支出の見直しについては、大きな出費やサブスクなどの定期的にかかる出費の見直しが効果的です。

 

固定費の見直しについても過去書いてますので、こちらの記事をお読みいただければ。

家計を圧迫する費用
固定費を見直そう

続きを見る

 

ふるさと納税を活用する

 

メリットがあるとはわかっていても、これまで手をつけていなかった「ふるさと納税」

 

この本を読んだのを機に昨年からようやく始めました。

 

本書の中では「半分は純粋な寄付に」と書いてありましたが、恥ずかしながら純粋な寄付はせず…

 

その分、割高とはわかっていながらも、自分の故郷の農産物を買いました。

 

近所のスーパーで買った方がコスパは良いのですが、これも生産者の方に対してのGIVEだと自分に言い聞かせています。

 

たんたん
実際にやってみると、もちろん返礼品自体もありがたいのですが、自分の預金口座に眠っていたお金が誰かの為に使われている、という風に思えるようになり、満足感も上がりました。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

本記事では、『3週間で身につく 日本人が知らないお金の常識』について、

①本書の内容の簡単な紹介

②私の気づき、感想

③実際に行動して起こったこと

ということを書いてきました。

 

私のような、一般会社員、独身、特に大きな資産があるわけでもない普通の人でも、身構えることなく読むことのできる本だったと思います。

 

本書の最後のメッセージは「行動こそが結果を変える」というものです。

 

たんたん
知識として学ぶだけでなく、実際に行動を起こすことで毎日をより良く、豊かに生きていきたいものですね。

 

『3週間で身につく 日本人が知らないお金の常識』(安藤義人、2020、サンクチュアリ出版)

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