今回はこうした悩みについて深掘りしていきます。
この記事では、メンタリストのDaiGoさんの著書「人を操る禁断の文章術」を基に、
ポイント
相手に自分の期待している行動をしてもらうためのポイント
を解説していきます。
DaiGoさんは、慶応義塾大学を卒業しているのですが、それ以上にメンタリストとしてのイメージの方が強いですよね。
テレビでのパフォーマンスを見ていたのが懐かしいですが、今では企業のコンサルティングを行ったり、YouTuber、ニコニコチャンネルなどで活動をしているようです。
そんなDaiGoさんの著書をさっさと読みたい!という方はこちらからどうぞ。
もくじ
相手を動かすのは何か
結論からお伝えすると、「人を動かしたいのであれば感情を刺激すること」が大事ということです。
なぜなら、人は論理で納得しても、感情が伴わないと行動しないから、です。
そうした「説得されてる感」を持たれてしまうと、なかなか自分のお願いも聞いてもらえないですよね。
そこで「相手の感情を揺さぶるような表現をする」ということが効果的なわけです。
感情を揺さぶる、というのは何も感動を与えなければならない、というわけではありません。
相手との気持ちの距離を縮め、心に届く言葉をなげかけられるようになれば良いわけです。
相手の心に刺さる表現とは?
それはひとえに、「相手のことを妄想する」ということです。
実際には、以下のようなことを考えてみましょう。
ポイント
①誰に伝えるのか明確にする
②相手の関心ごとを妄想する
③自分との共通点を感情込めて伝える
誰に伝えるのか明確にする
一つ目は「誰に伝えるのか明確にする」ということです。
これは、人によって「心に刺さる」表現が違うからです。
例えば、「資産運用をスタートしてもらう」ということについて考えてみましょう。
たとえば、以下のような人たちが相手だった場合はどうでしょうか。
・まだ大学生で20代のAさん
・結婚して数年経った30代前半のBさん
・定年も近づいてきた60歳のCさん
同じ「資産運用」というテーマでも、それぞれが持っているイメージは違うはずです。
そうなってくると、「銀行預金においているより資産運用をした方がお得」ということを伝えようとしても、伝え方が異なってくると思いませんか?
相手の関心ごとを妄想する
次に、相手はどういうことに関心があるのかを考えてみます。
理由は「人は自分の関心のあることにしか興味がない」からです。
こちら伝えたいことがどれだけ有益であっても、相手は自分の関心ごととつながりがある、と感じないとそもそもきいてくれません。
先ほどの例で言えば、
Aさんは、まだ若いしあまり資産運用にばかり手間を取られたくないのではないか
Bさんは、これから子育てやマイホームの購入を考えたりするのではないか
Cさんは、老後の生活費について足りるか不安になっているのではないか
といった感じです。
自分との共通点を感情込めて伝える
3つ目は、共通点を見つけて感情を交えて伝える、ということです。
ここまでで、
・大学生のAさんは、資産運用に興味はあるけどめんどくさいし、他にもやりたいことがあるのであまり手間を取られたくない
・結婚もして周囲に対する責任も出てきたBさんは、これからさらにイベントが続くことを考えるともっとお金に関する知識をつけていきたいのではないか
・引退が近づいてきているCさんは、生活水準は落としたくないが老後の生活資金が心もとないような気がしている
ということが考えられます。
そうであれば、次のような一言はどうでしょうか。
Aさんであれば、
「インデックス投資でこれから40年、少額から積み立てておけば放っておいても資産を築ける可能性が十分ありますよ。私はそうしたことを知らなかったので、若い時に始めておけば良かったな、と思っています。」
Bさんであれば、
「これから子供の学費や住宅購入などお金がかかることが増えてきます。その対応策として、皆さんもう資産運用を始めていらっしゃいますよ。この前、セミナーに参加してみましたが、そこまで煩わしい勧誘も受けずに済んで、参加してみて良かったです。」
Cさんであれば、
「老後の生活費は公的年金だけでは不安ではありませんか?これまで頑張って働いてきた分、これからは『お金に働いてもらう』ということを考えてみてはどうでしょう。私の両親もこの前資産運用デビューしていましたが、今では私に「iDeCoはちゃんとやってるのか?」なんて言ってきたりしますよ。」
など。
これが一概に良いかどうかは別として、相手の関心のありそうなキーワードをちりばめられるようにしてみましょう。
コミュニケーション下手な人がやってしまいがちなこと
本書を読んで気が付いた「コミュニケーションが下手な私」がやっていた「注意点」は以下です。
注意ポイント
①端的に用件だけ伝える
②きれいにまとまった文章を書こうとする
③自分の伝えたいことだけを書く
端的に用件だけ伝える
メールにしろ何にしろ、用件を伝えるだけでコミュニケーションが終わっていました。
これは、用件以外を伝えてはいけない、と思っていたからです。
例えば、仕事の打合せの日時調整をしている場面を想像してみてください。
「〇〇の件のお打ち合わせですが、以下候補日を記載いたします。お手数おかけしますが、ご都合の良い日をお教えいただけますか」
これであれば、確かに日程調整という一番の目的は果たすことができるでしょう。
しかし、相手との距離が縮まることも期待できませんよね。
それでは次はどうでしょうか。
「先日ご相談しておりました〇〇の件、改めて相談させてください。以下の日時であれば、◇◇さんの都合に合わせられます。この件はぜひ成功させたいと思っていますので、ご協力いただけるとうれしいです」
相手との距離感を間違えないようにしたいですが、後の方が親近感は湧きますよね。
きれいにまとまった文章を書こうとする
次に「きれいにまとまった文章を書こう」としすぎていました。
理由は、きれいにまとまった文章の方がカッコイイ、と思っていたからです。
きれいにまとまった文章を書こうとすると、漢字や専門用語が増えがちです。
たとえば、
「先日は御面談の御時間を頂き、心より御礼申し上げます。〇〇様より御教示頂きました内容は、小職にとりましても非常に学びの深いもので御座いました。」
よりは
「先日のミーティングは本当にありがとうございました。〇〇さんからのアドバイスを聞いて、次回の成功のイメージをハッキリと持つことができました。」
の方が、スムーズに読めますよね。
これも相手との関係性によるのですが、そのメッセージを伝えることで相手とどういう関係を築いていきたいのか考えて伝えるようにしたいですね。
自分の伝えたいことだけを書く
これは「端的に用件だけを伝える」ともかかわってくるのですが、「自分の伝えたいことだけを伝える」ということも要注意です。
理由は「相手は自分のことにしか興味がない」からです。
どれだけ端的に用件だけに絞って伝えても、相手が反応してくれなければ何の意味もありません。
自分の伝えたい用件だけでなく、相手のメリット、相手が「お!こいつ、私のことをわかっているな」と思ってもらえるようなことも併せて伝えるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、メンタリストのDaiGoさんの著書「人を操る禁断の文章術」を基に、
ポイント
相手に自分の期待している行動を起こしてもらうためのポイント
を解説してきました。
より詳しく知りたい方はぜひ本書を読んでみてくださいね。
「なるほどなー」
「ついあの商品を買ってしまうのは、こういうことが隠されていたのかー」
など、自分の日ごろの行動の理由もわかってしまうかもしれませんよ。
そういう方には、Audible、良いですよ。
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