「2040年の未来予測」(成毛眞)から、今後20年でやるべきことを考えます!

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「2040年の未来予測」(成毛眞)から、今後20年でやるべきことを考えます!

この記事は、成毛眞氏の著書「2040年の未来予測」(2021年、日経BP)の内容を紹介しつつ、今後の世界、特に日本に起こり得ること、そして今後20年でやるべきことについて考えていきます。

 

成毛眞氏はマイクロソフトの日本法人代表を務め、同社退社後にはコンサルティング会社を設立している、という方です。

著書も多数出版されています。

 

この記事を読むことで、

ポイント

①成毛眞氏の「2040年の未来予測」の内容がざっくり把握できる

②今後日本でどのようなことが起こり得るかイメージできる

③その結果として何をすべきか考えられる

ようになります。

 

それでは早速「2040年の未来予測」を紹介していきます。

 

テクノロジーの進歩

テクノロジー

新しい技術には誰もが懐疑的

新しい技術が世に出たときは、多くの人は真に受けない、と著者は言います。

2007年に初めてiPhoneが発売されたとき、日本ではまだいわゆる「ガラケー」主体でした。

ボタンを押して操作するのが普通で、画面を指でなぞって操作するなんて誤操作したらどうするんだ、と私は感じていました。

 

しかし、2021年の今となっては、スマートフォン以外を持っている方を探す方が難しいくらいです。

 

誰しも例外なく年を取るわけで、それまでの経験や常識にとらわれていては時代に取り残されていしまいます。

しかも、テクノロジーの発展はデータ送信が素早く、大量に、途切れなく実現できるようになることで、一層早く起こっていく、ということが本書の中でも指摘されています。

 

自分の身の回りにあるものの多くがネットに接続され、自分の行動が常に記録されている時代も遠くないわけです。

 

革新は急には起きない

とはいっても、何もないところから突然新しい技術が生まれるというわけでもない、といいます。

 

たいていの場合は、今すでにある技術同士が重ね合わされることで、大きな発展を遂げるわけです。

とすると、未来の世界の常識は、すでに今の日常の中に眠っているというわけです。

 

ヒトに求められることが変わる

AIが進歩することで、ヒトに求められるものは変わっていく、と著者は言います。

どう頑張ってもAIのデータ量に人間の記憶量は敵いませんし、計算などの演算能力も当然比べ物になりません。

 

そこで著者は、今後

「AIでは判断がつけられないような経験が必要とされる判断」ができるプロ

「AIが下した判断をわかりやすく相手に伝える」プロ

といった形に別れていくだろう、といいます。

 

働き方が変われば、毎日の生活や生き方も変わるので、自分の好きな生き方ができるようにAIとの付き合い方は自分自身で考えていく必要がありそうですね。

 

年金、税金、医療費

少子高齢化

日本は「貧しい国」

日本はすでに「貧しい国」である、と著者は言います。

日本では10年、20年前と生活水準が変わっていないうちに、中国を始めとした海外の国は経済成長をとげ、物価が上昇していっているからです。

2020年のコロナ禍前では、訪日外国人による「爆買い」が話題になっていましたが、これは日本のモノの品質が良い、というだけでなく、単純に「日本で買った方が安い」ということがあります。

 

日本は少子高齢化が今後も進む見通しとなっており、人口は減っていっています。

これはほぼ既定路線で、大きく変えていくのは難しいと言えます。

 

今の給与水準で2人も3人も子供を生み、育てよう、という家庭は多くはないでしょう。

そう考えると、急に人口が増加に転じるとは考えづらいわけです。

 

内閣府も令和2年版高齢化社会白書の中で、2053年には人口1億人を切り、2065年には8,808万人になるという推計をしています。(出典:内閣府 令和2年版高齢化社会白書

 

年金は破綻はしない

多くの現役世代にとって関心度の高い「公的年金」ですが、破綻するということは可能性としては低いだろう、と著者は言います。

というのも、公的年金の大部分は現役世代の支払う「保険料」でまかなわれているからです。

問題は「もらえるかもらえないか」ではなく、「いくらもらえるのか」です。

 

年金の受給開始を60歳から65歳へ、さらには70歳、75歳と先延ばしされていくことが想定されています。

 

そもそも、年金がもらえない、つまり年金制度が破綻する、というところまでいってしまうのであれば、それは日本という国自体の危機的な状況であり、年金云々言っている場合ではないでしょう。

 

就業の認識も変わる

今でもすでにそうですが、就業状態も変わっていきます。

以前は

「大企業に入社すれば一生安泰、若いうちは年収が低くても、年を取るにつれ給料も上がり、退職するときには一括で退職金をもらって、老後は年金とあわせて悠々自適な生活」

というものも描けたのでしょうが、今はもう違います。

 

給料も年齢ではなく成果に基づく査定基準になるでしょうし、退職金制度自体も廃止もしくは支給金額の減少というトレンドが出ています。

 

人口減少で経済成長は見込みづらく、年金はもらえるのはどんどん先延ばしになり、しかも給料は上がらないどころか退職金は少なくなっている、という現状を踏まえれば、日本という国単体に頼っているのは非常にリスキーとも言えそうですね。

 

生活にかかわる「衣食住」

衣食住

住:日本の不動産は海外に買われる

日本の不動産は2040年ごろまではもしかしたら値上がりする可能性もないわけではない、といいます。

というのも、海外の富裕層が買いに来る可能性があるからです。

 

コロナ禍において、世界各国は経済対策としてお金をばらまいていますが、株式の次に資金が流れるのが不動産です。

世界の不動産はすでに値上がりしており、経済成長も見込みづらい日本の不動産が相対的に安価になっている、というわけです。

 

食:食糧問題

日本の人口は減っていっていますが、世界全体でみると人口は増えています。

そこで問題になるのが「食糧問題」です。

経済が成長すると、ヒトは肉を食べるようになる、といいますが、その食肉を生産するのにも多くの資源が必要なわけです。

 

著者はそこで「代替肉」や「培養肉」が注目される、といいます。

 

確かに最近、大豆ミートなどの代替肉を目にするようになりました。

私は食べたことがないのですが、これからはさらに広まっていくのかもしれません。

 

そこで壁となってくるのは「イメージ」の問題です。

培養肉やゲノム編集された食材などは特に、「わからない」ということから敬遠されがちです。

今後のテクノロジーの発展や認知度の向上に期待ですね。

 

衣:アフリカが世界の工場に

アフリカが世界の工場、ファッションの発信地になりえる、と著者は言います。

すでに著名なファッションデザイナーがアフリカ諸国から出てきているそうです。

しかも、そこで注目されているのが「持続可能」というキーワードです。

 

そうした著名人の中には、伝統的な衣装に回帰している場合やさまざまな生地を扱ったモノなどもあり、今後の世界の注目分野であると思われます。

 

天災は必ず起きる

天災

100年に1度は他人事ではない

2020年から世界規模で拡大している新型コロナウイルスのように、天災やウイルス拡大といった災害はヒトの都合は酌んではくれません。

今後医療の発展や健康志向の高まりによって、平均寿命が伸びていくことを考えると、まさに人生は100年時代です。

100年という長期間で見れば、多くの災害を経験するということは避けて通れないでしょう。

 

温暖化によるリスク

さらに、このままいくと温暖化は避けられない、と著者はいいます。

温暖化によって食物が育たなくなったり、飲み水が手に入りづらくなったりすることが予想されます。

 

現代日本で生活しているとイメージが湧きづらいですが、食物や水の奪い合いが原因で戦争が起こるリスクも指摘されています。

 

こうした天災や戦争のリスクは個人レベルでは如何ともしがたいところがあります。

 

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

この記事では、「将来どういう世界になるのか想像もできない。不安があるなら対策をしておきたい」という方に向けて、成毛眞氏の「2040年の未来予測」の内容を紹介してきました。

 

2040年に向けた大きなテーマは、

ポイント

①テクノロジーの進歩

②人口問題

ということになりそうです。

 

世界全体では人口は増加していますが、日本においてはますます少子高齢化が進みます。

少子高齢化による影響はさまざまなことが考えられますが、人生100年時代となると、多くの人にとって他人事ではなくなります。

 

その対策としては「テクノロジーの進歩」が挙げられていますが、私個人的には、それと同時に「個人の学習」が大きな差を作っていくと考えます。

理由は、「学ばないとテクノロジーの進歩を始めとした変化に取り残されていくから」です。

 

テクノロジーの進歩により、生活はどんどん豊かに、楽に、便利になると考えられます。

紹介した「2040年の未来予測」中でも、AIの発達でヒトは何もせずともお風呂が沸き、コーヒーが淹れられており、冷蔵庫の中身が補充される日も来るかもしれない、と述べられています。

 

そうした「何もしないでも生きていける」時代に、より豊かに生きていく為には、やはり毎日の生活に流されるだけでなく、自分で学んでいく必要があるはずです。

 

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