長く成功する人は「与える人」?GIVE&TAKEから考えます!

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長く成功する人は「与える人」?GIVE&TAKEから考えます!

SNSやブログなどで「GIVEが大事」とよく目にします。でも、GIVE&TAKEといわれるように、与えてばかりでは成功できないのではないでしょうか。もっと交渉上手にならないと…。何かコツがあるのであれば知りたいです。
悩みを抱えた人

 

今回はそうした疑問に対して深掘りしていきます。

 

この記事を読むことで

ポイント

①長期的に成功する人とは

②踏み台にされてしまう人の特徴

といったことがわかります。

 

この記事では

『GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代』(著者:アダム・グラント、楠木建)

という本からの学びを筆者の考えも交えて解説していきます。

アダム・グラント氏は、全米トップビジネススクール「ウォートン校」の史上最年少周信教授であり、組織心理学者です。

楠木建氏は、一橋大学大学院教授で、著書に『経営センスの論理』などがあります。

つまり、2人とも数多くの「成功した人」を見てきた人たちであるといえるでしょう。

 

たんたん
そうした著者らが考える「成功する人の共通点」から、どうすれば成功に近づいていけるのか、考えてみます。

 

長期的に成功する人とは

ギブアンドテイク

成功に一番遠いのも近いのも「ギバー」

成功から一番遠いのは「ギバー」である一方で、長く成功している人たちも「ギバー」であることが多い、と著者は言います。

つまり「ギバー」であることが成功を呼び寄せる、というわけですね。

 

ここでちょっと言葉の整理をしておきます。

ギバー:人に与えることが喜びであり、そのために行動している人

テイカー:自分が与えるよりも多く相手から奪おうとする人

マッチャー:与えてもらった分、返そうとし、与えた分もらって当然と思う人。

 

なぜ、長く成功している人にギバーが多いのでしょうか。
悩みを抱えた人

 

ギバーは自分だけでなく、周囲の人も成功させる

一番の理由は「ギバーが周囲の人を成功させる」からでしょう。

 

ギバーは何とかして相手の役に立とうとします。

その人のためになるのであれば、自分の時間や交友関係、知識などを惜しみなく共有します。

そうすることで、自分以外の人が成功することがギバーの喜びの一つであるわけです。

 

そうした時、あなたがギバーから何かしてもらったらどう感じるでしょうか。

 

何とかしてその人の力になってあげたいと感じますよね。

 

ギバーは、時間がかかるものの、自分の周りに自分の応援者を知らずのうちに増やしていくわけです。

 

テイカーも短期的には成功しやすい

一方で、テイカーにも成功する人はいるでしょう。

というのも、テイカーはマッチャーやギバーから多くの支援を受け、自分の有利なように話を進めていくからです。

 

少し、自分の周りの人を思い浮かべてみてください。

要領が良い、頼み上手、と言われているような人の1人や2人は思いつくのではないでしょうか。

もちろん、そうした人の全てがテイカーだとは限りません。

ですが、相手のことをうまく利用し、自分の立場をより良いものにしよう、という人に対して積極的に協力したい、と思う人は多くはないのではないでしょうか。

「あの人っていつも誰かに物事を頼んでばかりだよね」

などと言われてしまっては、その次に協力を得ることは難しいですよね。

 

踏み台にされてしまう人の特徴

踏み台

テイカーが長期的には成功を続けづらく、ギバーがその逆であることはイメージできました。でも、ギバーはテイカーに搾取されやすく、成功する前に挫折してしまうのではないでしょうか。
悩みを抱えた人

 

おっしゃる通りで、誰にも分け隔てなく協力を惜しまないギバーは、時にテイカーに搾取されるだけの存在になりがちです。

 

著者は、人に利用されるだけになってしまう「報われないギバー」の特徴を以下のように述べています。

注意ポイント

①信用しすぎること

②相手に共感しすぎること

③臆病になりすぎること

 

そして、以下のことを意識することでそうした特徴を克服できるといいます。

それは

ポイント

①相手の思考を想像する

②誰かを守るために主張する

ということです。

 

たんたん
それぞれ深掘りします。

 

相手の思考を想像する

相手の気持ちに共感するのではなく、どういう考えで今の気持ちになったのか考える、ということです。

相手の思考や嗜好を想像し、それを先回りして与えることで、良い反応を引き出すことができます。

 

例えば、

「今相手は機嫌が悪そうだな」

ではなく

「思っていたように仕事がすすんでいないから機嫌が悪いのだな。それであれば、前のプロジェクトでうまくいった要因を共有すれば、今回もうまくいくのではないかな」

ということです。

 

文章にして書いてみると、当り前のように感じますが、そうした視点から物事を考えられている人って案外少ないのではないでしょうか。

 

誰か他の人の為に主張する

もう一つは、自分のためではなく、「誰かの為に主張する」ということです。

ここで言う「誰か」とは、一緒に働くチームのメンバーであったり、一緒に暮らす家族かもしれません。

 

自分のために主張をしようとすると、なんとなく気分が盛り上がらないことってありますよね。

「こんなに主張したら相手は嫌がるのではないかな」

「さすがにちょっと欲出しすぎているかな」

といった感じですね。

 

ですが、これが周りの為の主張であったらどうでしょうか。

「会社全体の利益を守るために、値引きをすることはできない」

「家族を養っていくために、もっと大きな給料アップを主張したい」

といった感じです。

 

これであれば、罪悪感のようなものは感じづらく、逆に使命感を感じることすらできるかもしれません。

 

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

この記事では

「GIVE&TAKEという言葉をよく目にするけど、どれだけ相手からもらえるかが大事なんでしょ。自分は押しも弱いし、どこかお人好しということで甘く見られがちで、わりをくってしまってるんだよな」

と感じている方に向けて、

①長期的に成功を継続する人の特徴

②踏み台にされがちな人の特徴

について、『GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代』の内容を紹介しながら解説してきました。

 

ポイント

長期的に成功を続ける人には「ギバー」が多いということ

ギバーにも成功する人とそうでない人がいること

成功から遠のいてしまうギバーの特徴とその克服の方法

についてイメージを持ってもらえたのではないでしょうか。

 

たんたん
最後に、本書の中で特に私が関心を持った点を紹介します。

参考

①5分間の親切に心を配る

ごく稀に大きな親切を誰かにするよりも、小さな親切を日常的に周りの人に与えていくという考え方

②恩送り

恩を受けた人に返すのではなく、求めている他の人にまた与えていくという考え方

③寛大なしっぺ返し

自分が誰かに与えたことには執着せず、誰かが自分から奪おうとするときはたびたび多めに見る(時には指摘する)

 

今回参考にした『GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代』は380ページほどあります。

1ページ1分くらいで読むと思うと、6~6.5時間くらいはかかる量です。

私はAudibleで毎日の通勤時間中に聴くことで内容を頭に入れていくことができました。

Audibleだと、読む(聴く)速度を調整できるので、うまく時間を使えたと感じています。

 

初めて利用する方であれば30日間は無料で試してみることもできるのでオススメです。

登録の仕方はこちらの記事で解説しているので、興味があれば読んでみてください。

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