今回はそうした悩みについて解説していきます。
この記事を読むことで、
ポイント
①ゲームの時間制限を守らない子供の特徴
②ゲーム時間を減らすコツ
がわかります。
筆者も学生時代はゲーム三昧で、高校生の頃は、平日は帰宅した21時ごろから24時ごろに寝る直前まで、休日はそれこそ朝から晩までゲームをやり続けていました。
今でもゲームをするのは好きですが、自分で時間をコントロールし、メリハリをつけることができています。
もくじ
ゲームの時間制限を守らない子供の特徴
早速ですが、なぜ子供が約束を守らず、時間制限以上にゲームをしてしまう子供には以下のような特徴があるでしょう。
①自分に自信を持てていない
②毎日の生活で成長している実感を持てていない
③人とかかわるのが苦手
自分に自信を持てていない
まず、ゲームにのめりこむ背景の一つに「自分に自信がない」ということが挙げられます。
自信がないからこそ、淡々と自分一人で打ち込めるゲームにのめりこんでいくのです。
格闘技にしろ、RPGにしろ、シミュレーションにしろ、一定のインプットをすれば同じアウトプットが返ってきます。
例えば、RPGでは、敵キャラの体力は決まっていることがほとんどです。
自分からのインプット、つまりコマンド入力をしさえすれば同じアクションが返され、一定のダメージが蓄積されれば、敵キャラを倒すことができます。
インプットに対してアウトプットが読めるので、否定されることも少なく、自信を傷つけられることがありません。
傷つけられずに済む状況にい続けたい、と思うのは自然なことですよね。
毎日の生活で成長している実感を持てていない
次に、毎日の生活で「成長している実感を持てていない」ということも考えられます。
一方で、ゲームでは「成長実感が持ちやすい」と言えます。
ある一定の経験値を積み上げれば、レベルが上がり、その都度ステータスが上昇するようになっているからです。
例えばRPGでは、ストーリーがすすむにつれ、敵キャラも強くなっていきます。
何も考えずに進めていたのでは、どこかで敵キャラを倒せなくなるようにできている分けです。
そこで
・倒せる敵をひたすら倒しレベルを上げる
・新しい武器や防具を手に入れる
・新しい仲間を加える
といった方法で簡単にステータスを上げたり、チームを強化することができます。
現実世界では、例えば何かの資格に合格しようとすると、数週間の勉強が必要ですが、ゲーム内では数時間でできてしまうわけです。
しかも、明確に数字として現れるのでとてもわかりやすい。
自分がどんどん強くなっていく、成長していくことが目に見えてわかるので、成長実感を持ちやすくなっています。
新しいことにチャレンジして失敗するよりも、楽に成長を感じさせてくれるゲームをやり続けたいと思うのも自然なことです。
人とかかわるのが苦手
3つ目は、そもそも「人とかかわるのが苦手」ということです。
ゲームをしている以上は、ゲーム内だけでかかわっていれば済みます。
シミュレーションゲームやRPGでは、そもそも人とはかかわらずに、NPCとだけやり取りすれば済むようなものもあります。
たしかに、オンラインゲームが増えたことで、ゲームが好きな人の中にも人とのかかわりを苦にしない人も増えました。
ですが、あくまでゲーム上でのつながりは直接生活に影響を及ぼすような人間関係ではないので、自分と合わないな、この人は苦手だな、と思うプレイヤーとはかかわらなくすることが簡単にできてしまいます。
学校生活で同じクラスになってしまった、というのとはわけが違うのですね。
そうして「人付き合い」が苦手な子供、そもそもどうやって接していけば良いのかわからない子供は、自分の居心地の良い人だけとつながれるような環境に身をおきたがるでしょう。
ゲーム時間を減らすコツ
まず「時間を制限する」という考えから離れることが重要です。
理由は、時間を制限したところで結局守られないからです。
ゲームに時間を費やす人は、上で挙げたように、自分にとってより居心地の良い環境としてゲームを選んでいるのです。
それを制限しようとしたところで、あの手この手を使って、ゲームをしようとするのはむしろ自然です。
そういうわけでもありません。
「ゲームという楽しいことを制限する」のではなく、「ゲーム以外の楽しいことにも目を向けさせる」ということをしてみましょう。
具体的には、以下の点を考えてみましょう。
ポイント
①自分の得意なことに使う時間を増やす
②自分の好きなことを見つける時間を作る
自分の得意なことに使う時間を増やす
ゲーム以外に得意なことに使う時間を増やすようにしてみましょう。
1日は24時間しかないので、他のことに使う時間が増えれば、その分ゲームに使う時間は減るからです。
上でも書いた通り、学生時代は1日の大半をゲームで使っていました。
そんな私がゲームをする時間を減らしたのは、大学受験に落ちて浪人していた時のことです。
幸い、私は浪人期間中、順調に成績を伸ばすことができました。
わりと勉強は得意だったわけです。
それも、
・自分はどこまでであれば理解していて自力で解けるのか
・どういう問題は間違いやすいのか
・間違った問題はどうすれば次は解けるようになるのか
ということが自分の中でわかっていたからですね。
何も勉強に限ったことではないですが、自分の得意なことにもっと時間を使うようになれば、さらに得意になる、という好循環が生まれやすいのでオススメです。
自分の好きなことを見つける時間を作る
もう一つは「好きなことを見つける」ということです。
ゲーム以外に好きなことがあれば、そっちにも時間を使うようになるからです。
得意なことと同じように、他にやることができれば、ゲームの時間を減らさざるを得ません。
ここで気を付けたいのは
注意ポイント
「得意なこと」と「好きなこと」は必ずしも一緒ではない
ということです。
私は、
・情報を整理すること
・淡々と続けること
は得意ですが、それが好きなわけではないのです。
先で言う「勉強」も「勉強が得意」なわけではなく、勉強を「得意な方法」でやっている、という方が近いです。
好きなこと、とは、それを考えただけでワクワクするようなこと、といえます。
人によっては「キャンプに行く」ことかもしれませんし、
他の人にとっては「野菜を育てる」ことかもしれません。
自分の好きなことは、本人にしかわかりません。
子供に対して「ゲームは1日1時間まで」と制限するのではなく、「ゲーム以外にもやりたいことを見つけよう」としてあげた方が、より子供の為になるはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では「時間制限をしたのに守らない子供のゲーム時間を何とか短くしたい」と考えている方に向けて、
①ゲームの時間制限の約束を守らない子供の特徴
②ゲーム時間を減らすコツ
を解説してきました。
ゲームの時間制限の約束を守らない子供の特徴として、
ポイント
①自分に自信を持てていない
②毎日の生活で成長を実感できていない
③人とかかわるのが苦手
ということを挙げました。
ゲーム時間を減らすコツとしては、
ポイント
①自分の得意なことに使う時間を増やす
②自分の好きなことを見つける時間を作る
というのがポイントです。
実をいうと、ゲームに時間を取られているのは何も子供ばかりではありません。
電車の中でスマートフォンでゲームをしているのは、むしろ大人の方が多いでしょう。
大人はゲームをするのもしないのも自分で決めれば良いと思います。
そうした考えはこちら「大人になってもゲームのプレイ時間制限は必要?将来への不安をなくす方法」で書いています。
一方で、ゲームをやめたいけど辞められない、辞めさせたいけどなかなかいうことを受け入れてもらえない、という方に向けてこの記事は書きました。
自分の経験を共有することで少しでも貢献できればうれしいです。