今回はこうした疑問に答えていきます。
この記事を読むことで、
ポイント
・なぜお金の勉強をするのか
・どうやってお金の勉強をするのか
・お金の勉強をすることでどうなるのか
といったことがわかります。
筆者は大学を卒業後、銀行に新卒で入社しました。
理由は「人のライフサイクルの中で、どういうお金が必要で、どういう風に貯めていけばいいのか知りたかったから」です。
それから様々なお客様に資産形成や運用のお話を伝えてきました。
もちろん、仲の良い友人など自分の大切な方々にも、です。
自分自身の資産形成はないがしろにしていたので、その点を反省し、今年から本格的に自分の資産形成も見直している真っ只中です。
もくじ
なぜお金の勉強をするのか
まず、なぜお金の勉強をするのか、についてですが、それは「人生の不安を減らし、選択肢を増やすため」です。
以前、老後2,000万円問題が取り上げられたことがあります。
不自由のない老後を過ごしていくためには、公的年金だけでは2,000万円足りない、と国会議員が発言した、というものですね。
今の公的年金制度では、平均的な収入で40年間厚生年金を支払い続けた場合、夫婦2人で月22万円程です。
もちろん毎月の生活費がそこまでかからない状態であれば生活はしていけますが、例えば、
「時には旅行に行きたい」
「趣味にもうちょっとお金を使いたい」
「実は住宅ローンがまだ支払い終わっていない」
などであれば、もう少し収入はほしいところですよね。
たしかに、頑張って働く、というのが安定してお給料をもらう一番の方法と言えます。
ただ、残念なことに、頑張ってもあまりお給料は「増えない」というのが最近の日本の実態なんです。
(出典:厚生労働省「令和2年版 厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える」よりデータ抜粋)
今日本では、少しずつ物価を上げていこう、という動きになっています。
モノの値段は上がるのに、入ってくる収入の金額が横ばいのままでは、実質使えるお金は減っていることになりますよね。
それを食い止めるためにも「お金の勉強」は必要といえます。
どうやってお金の勉強をするのか
最近はYouTubeや書籍など、さまざまな形でお金の勉強ができるようなものが発信されています。
お金の勉強をする際に気をつけたいことは以下の点です。
注意ポイント
①勉強することにお金をかけすぎない
②相談できる相手を見つける
③わからないといってすぐにあきらめない
勉強することにお金をかけすぎない
まず「勉強のためにお金をかけすぎることのないようにしましょう」、ということです。
たしかに、傍から見ているとそうなのですが、お金に関する勉強については詐欺まがいのものも多いです。
理由は簡単で、消費者(お金の勉強をする人)は「何が本当なのか判断できない」からです。
「有名な○○さんもこの教材で勉強していますよ」
「○○さんから教わったら、すぐに稼げるようになりました」
ときくと、なんとなく自分もすぐに成果を挙げられそうに感じますよね。
そう思って申し込もうとすると、月数十万だったり、1教材数十万円だったりするわけです。
詐欺コンサルのようなものには引っかからないようにしましょう。
初めて勉強するには、YouTubeで十分です。
もしくは、本を読もうとしても、1,000円や2,000円で買えるものが大半ですよね。
相談できる相手を見つける
次に、「相談できる相手を持ちましょう」ということです。
知識も経験もないままで、ものの良し悪しを判断することは難しいから、です。
小学校や中学校でも、勉強でわからないところがあれば学校の先生やクラスの勉強できる子に質問しましたよね。
でも大人になると、途端に人に質問したり相談できなくなってしまう。
そういうことを避けるために、やはり腹を割って話せる人が必要です。
たしかに、お金の話はタブー視されているところがありますよね。
どうしても誰にも相談できない、という時は、SNSやGoogleなどで検索してみましょう。
今は多くの人が情報発信をしているので、いくつか見比べてみるとどこかにヒントが落ちていることが多いです。
YouTuberのコメント欄で質問してみるのも手でしょう。
多くの人が目にしているところなので、変な答えにはすぐに他の方から指摘が入るはずです。
わからないといってすぐにあきらめない
3つ目は、「すぐにあきらめない」ということです。
お金の勉強はこれまでやってきていないだけに、わからないことが多いから、です。
お金の勉強をしようとすると、専門用語にも触れる機会が多くなります。
法律や税金の話も出てきます。
さらに、投資となると「絶対に利益が出る!」というものはないので、そこでもどれが自分にとって合っているのかまた考える必要があります。
そうした時に「あーもうわからないし、めんどくさいし、やめた!」とならないことが大切です。
なんせ、人生は100年近く続くわけですから、1か月や2か月で学ぼうとせずに、長期スパンでトライしていくのがよさそうです。
お金の勉強をすることでどうなるのか
ここまでは、「なぜお金の勉強が必要なのか」、「どうやってお金の勉強をしていくのがよさそうか」について解説してきました。
ここからは「お金の勉強をするとどうなるのか」を解説していきます。
結論として、お金の勉強をしていくと、次のようになります。
①お金についての不安が薄らぐ
②実際にトライしてみたくなる
③騙されにくくなる
お金についての不安が薄らぐ
まず、お金についての悩みや不安が薄らいでいきます。
理由は「どうすれば自分がお金で苦労しなくなるのかわかってくるから」です。
先行きが見えないと何事も不安ですが、ある程度どうなるのかわかっていることを不安に感じることはあまりないですよね。
実際にトライしてみたくなる
次に、実際に勉強したことにトライしてみたくなるはずです。
お金の勉強の中では、
・どうやったらお金が増えるのか
・どうするとお金は減ってしまうのか
・どういう風にお金は徴収されていくのか
といったことを学びます。
そうすると、
「お金を増やすにはこうした運用をした方が良いな」
「こうした方が出費は減るな」
「こうした方が税金は抑えられるな」
といったことがわかってきます。
そういうことがわかってきたら、もちろんそれを実際にしてみたくなりますよね。
騙されにくくなる
3つ目は、騙されにくくなる、です。
運用の相場や、価格の相場がわかってくると、それからあまりにかけ離れたことを言われても、
「それってちょっとおかしいんじゃないかな」
ということがわかるようになります。
ここで注意したいことは、
注意ポイント
「おかしいんじゃないかな、と感じるようになるのであり、騙されなくなるわけではない」
ということです。
詐欺にあったりする人は誰も、詐欺にあいたくて合っているわけではありません。
多くの場合は
「まさかあれが詐欺だったなんて」
「自分がまさか騙されるとは思っていなかった」
というのが実態でしょう。
自分のすぐ近くにもそうした「詐欺」があるかもしれない、と油断せずにいた方がよさそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では「お金の勉強なんて意味があるの?」と思っている方に向けて
・お金の勉強をする意味
・お金の勉強をする方法
・お金の勉強をすることで実現できること
について解説してきました。
お金の勉強をすることで、将来の不安を減らしたり、選択肢を増やしたりすることができます。
ただ頑張って働いているだけでは豊かになりづらくなっている、ということは覚えておきたいですね。
お金の勉強をする方法はYouTubeや本を読むなどがありますが、
ポイント
①勉強することにお金をかけすぎない
②相談できる相手を見つける
③わからないといってすぐにあきらめない
ということがポイントです。
そうしてお金の勉強を続けていくと、
ポイント
①お金の不安が薄らぐ
②勉強した方法を試してみたくなる
③詐欺にあいづらくなる
といった効果が期待できます。
本屋さんに行けば今は様々なお金の教養本が出ていますが、その中でも以下の本はオススメです。
YouTuberの両学長の本ですが、
・イラストがふんだんに盛り込まれており、とっつきやすい
・いきなり運用ではなく、誰でも取り掛かれる所から説明してくれている
・本と合わせてYouTubeなどで動画も見れて理解が深まる
といった点がオススメの理由です。
過去にレビュー記事も書いていますので、読んでいただけるとうれしいです。
一方で、もっと複雑なもの、運用について詳しく知りたい、といった方には向いていない本ともいえるかもしれません。
やはりお金を貯めるには勉強した内容を実際に試していくことが絶対に欠かせません。
知識を取り入れるだけでなく、しっかりと行動して、実際に毎日の生活を変えていきたいですね。
この記事が参考になればうれしいです。