今回はこうした悩みにこたえていきます。
この記事では、
ポイント
・インデックス投資の際の注意点
・そのほかの投資手法
について解説していきます。
筆者は新卒で銀行に入社し、多くの個人の方々の資産形成のお手伝いをしてきました。
今は転職して銀行員ではないのですが、紆余曲折を経て、自分でも金融商品を買って資産形成をしています。
初心者目線で、投資をしたことのない人が疑問に思うようなところを取り上げていきます。
もくじ
インデックス投資の際の注意点
早速ですが、インデックス投資を実践していく上での注意点は以下です。
注意ポイント
①短期間で大きく増やす投資手法ではない
②SNS上の華やかな報告と比較しない
③いい時も悪い時も積み立てる
短期間で大きく増やす投資手法ではない
そもそも、
インデックス投資は1か月や2か月といった短期間で2倍、3倍を目指すような投資方法ではない、
ということを改めて思い出しましょう。
20年、30年かけてじっくりと積み立て、複利の効果を生かして資産を育てていく投資方法です。
ですので、ドルコスト平均法などの長期投資と相性の良い投資方法だといえます。
FXや仮想通貨のように、1週間で利回り100%!みたいな投資方法ではないので一見すると地味に感じてしまうかもしれません。
しかし、長い投資の歴史の中で生き残ってきた投資手法だということを思い出しましょう。
SNS上の華やかな報告と比較しない
2つ目は
「他者と比較しない」
ということです。
近年、NISAやiDeCoなど、政府も「貯蓄から投資へ」の流れを推し進めていることもあって、多くの人が「銀行預金だけでなく、株式などへの投資」に関心を示しています。
そうした人たちが気になってくるのが、「SNS上の億り人」です。
SNS上では、
「仮想通貨に投資してリターン200%!」
「資産1億円突破!毎月の配当収入100万円」
みたいな発信をしている方々が多くいます。
そうした方々と比較して
「自分の今の資産はこれくらい」
「こんな小さなリターンでは何の意味もない」
と感じてしまうことはわからなくはありません。
しかし、そうした方々がとっているリスクや目指している場所が必ずしも自分と同じだとは限らないわけです。
隣の芝生は青く見えますが、隣の芝生が青かろうが、枯れていようが、自分の庭とは直接関係はないわけです。
しっかりと自分の目的と現状を見定めたうえで、投資を継続していきましょう。
いい時も悪い時も積み立てる
3つ目は、
「インデックス投資においては、相場が良くても悪くても積み上げ続けるのが定石」
ということです。
インデックス投資をしていると、時には
「相場が絶好調!今月だけでもリターンが8%!」
という時もあれば
「世界的にリスク回避の傾向強まる。相場は軟調で、前月比マイナス15%」
みたいな時もあります。
ここ30年位を見ても
・日本のバブル経済崩壊
・アメリカのリーマンショック
・東日本大震災による株価下落
・コロナショック
など、100年に一度といわれるような経済危機が複数回起こっています。
相場は浮き沈みがあるということを前提に、それでも淡々と積み上げていく鋼のメンタルが必要なわけです。
多くの人はこうした「株価暴落」の局面で耐え切れず、
・泣く泣く損切
・「これからは○○がいいらしい」という情報に乗って乗り換え
・「やはり投資はギャンブルだ」と言って市場から撤退
していくわけです。
過去の実績が将来の成功を保証しているわけではないので、その都度自分で考えて判断する必要があるのですが、それでも前提として「浮き沈みがある」ということは忘れないでいたいですね。
そのほかの投資手法
ここまでは、インデックス投資の注意点について解説してきました。
たしかに、インデックス投資だと徐々に資産が拡大していくことを期待するのであって、あまり資産形成の実感はもてないかもしれませんね。
将来お金で困らない状態になることは重要ですが、今の生活ももう少し豊かにしていきたい、という方には「高配当株投資」というものも考えてみる余地はあるかもしれません。
高配当株投資とは
高配当株投資とは、株価に対して高い利回りの配当金を期待できる株式に投資する方法です。
会社の方針は様々で、
「会社が生み出した利益は、さらに大きな利益を生み出すために積極的に投資に回します」
という会社もあれば
「会社が生み出した利益は、積極的に配当として株主にお返しします」
という会社もあるわけです。
前者は、
「会社がさらに利益を出せるようになって、株価が上がれば株主の皆様もハッピーですよね」
という方針で、
後者は
「会社の成長も大事だけど、出た利益は株主にしっかり還元することが株主のためですよね」
という考えだと言えますね。
これはどちらが良いとか悪いというものではなく、その会社ごとの方針なので、素直に受け止めるようにしましょう。
高配当株投資の魅力
高配当株投資の魅力はやはり「配当金」にあります。
会社ごとに違うのですが、定期的に会社の利益からお金を株主に支払ってくれる、というのは何とも言えないですよね。
もちろん銘柄選びは大事ですが、配当金には
・自分は何もやらずともお金を生んでくれる
・配当金自体が増える(増配といいます)期待もある
・株価自体も値上がりする期待をもてる
といった楽しみがあります。
一方で、
・もらう配当金には税金がかかる
・配当金が減る(減配といいます)可能性もある
・配当金がゼロ(無配といいます)ということもある
という側面もあるので、注意が必要です。
実際、私も初めて配当金が口座に入金されたときは、
「これが配当金か…金額自体はまだまだ小さいけど、自分が働いているのとは別の形でお金を手に入れられるなんて、何とも言えないな」
と感じました。
もちろん株式投資なので、絶対配当金がもらえる、必ず値上がりする、ということはなく、それぞれ個別で検討していく必要があることは忘れてはいけません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では
「資産形成としてインデックス投資を始めたものの、他の投資にも興味がわいてきた人」
に向けて、
・インデックス投資の際の注意点
・そのほかの投資手法
について解説してきました。
インデックス投資の注意点としては、
注意ポイント
①短期間で大きく増やす投資手法ではない
②SNS上の華やかな報告と比較しない
③いい時も悪い時も積み立てる
という点があります。
インデックス投資への取り組み方としては「投資信託」がオススメですが、「投資信託って何?」という方はぜひ過去の記事を読んでみてください。
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【初心者向け】投資信託のポイント
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インデックス投資以外の投資手法としては、「高配当株投資」について紹介しました。
「高配当株投資」のより詳しい解説については、また改めて記事にしていきたいと思います。