みなさん、こんばんは。たんたんです。
30代独身で、東京で会社員をする傍ら、豊かに生きるためにお金のことやマインドについて発信しています。
「自分が何をやっていきたいのか、わからない」
「自分には何が向いているのか、自分でもよくわからない」
「やりたいことを見つけて頑張っている友達が羨ましい」
そんなことを思ったことはありませんか?
私は大学卒業後、銀行に就職し、コンサル会社に転職して働いていたのですが、漠然とそうしたことを考えることが増えていました。
「老後の生活に不安はあるけど、これといった夢のようなものもないし…」
「特にこれと言って強みもないし、今の仕事を頑張っていれば何か開けるかな…」
「大学時代の先輩同期はそれぞれキラキラ働いているけど自分はどうなんだろう…」
そう思っていました。
そんなこんなしている中で、ある本と出会い、
それまで気が付いていなかった自分の強みを知り、
それをどうやって生活に活かしていけばいいのか
自分で納得して日々を過ごすことができるようになりました。
今回はその本を紹介します。
『世界一やさしい「本当にやりたいこと」の見つけ方』(八木仁平、KADOKAWA、2020)
本書の内容
まずは本書の内容をそれぞれご紹介します。
詳しい内容については、ぜひ本書を手に取って読んでみてください。もちろんKindleなどの電子書籍にも対応しています。
Chapter1 「やりたいこと」探しを妨げる5つの間違い
Chapter2 なぜ「やりたいことが分からず迷い続けてしまう」のか?
Chapter3 「やりたいこと探しを最速で終わらせる公式」自己理解メソッド
Chapter4 人生を導くコンパス「大事なこと」を見つける
Chapter5 「得意なこと」さえ見つければ何でも仕事にできる
Chapter6 「好きなこと」を見つけて努力とサヨナラする
Chapter7 「本当にやりたいこと」を決めて「本当の自分」を生き始める
Chpater8 「人生を劇的に変える」自己理解の魔法
それぞれ見ていきましょう。
Chapter1 「やりたいこと」探しを妨げる5つの間違い
著者は、「やりたいこと」探しにおいて、間違いが以下の5つあると指摘します。
「一生続けられること」でなければいけない
やりたいことを見つけた時には「運命的な感覚」がある
「人のためになること」でないといけない
見つけるには「たくさん行動する」しかない
やりたいことが「仕事」にならない
どれも、「やりたいこと」に対する固定観念的に思い込まれていることではないでしょうか。
本書では、それぞれ著者がどのような点でこれらが間違いであると考えているのか、具体的に説明されています。
Chapter2 なぜ「やりたいことが分からず迷い続けてしまう」のか?
「やりたいことが見つからない」のは「行動量が足りていない」からだと考えたことはありませんか?
人は「選択肢が多いと選択しない、という選択をとる」という傾向があります。
そこで迷わずに自分の行動を決めていける人たちの判断基準とは、「自分がどうしたいか」という心の基準である、と著者は指摘します。
Chapter3 「やりたいこと探しを最速で終わらせる公式」自己理解メソッド
「自己理解」を深めることで、「やりたいこと」を見つけ出せる、さらに「自己理解」には3つの判断軸が存在する、と著者は言います。
著者の言う3つの判断軸とは、以下の3つです。
1.好きなこと
2.得意なこと
3.大事なこと
さらにこの3つを組み合わせることで以下の2つの公式が生まれます。
「好き×得意=やりたいこと」
「好き×得意×大事なこと=本当にやりたいこと」
やりたいこと、とは「好きなこと」でも「得意なこと」でもなく、「好きで、かつ、得意なこと」であり、さらにその「やりたいこと」で「大事なこと」を満たすものが本当にやりたいことである、という定義を本書ではしています。
Chapter4 人生を導くコンパス「大事なこと」を見つける
「大事なこと」とは、「価値観」や「何のために働くのか」という質問への自分なりの答えである、と言います。
「~したい」と「~すべき」を混同しないようにしましょう。私たちは子どものころから周囲に様々なことを期待され、「~すべき」「~しなければならない」という考えに陥りがちです。
Chapter5 「得意なこと」さえ見つければ何でも仕事にできる
「得意なこと」とは、「自然と人よりも上手くできて、やっていて苦もなく、心地よいこと」です。
・やっていて心地が良い
・頑張らなくても無意識にやっている
・他人に対して、「なぜこんなことができないの?」と思う
などの特徴があると言います。
得意なことと言うと、人よりも高い評価を受けていること、と思いがちですが、実は違った判断軸があったわけですね。
得意なことを見つけ、「自分を変える」努力ではなく、「自分を活かす」努力をしましょう、と著者は提言します。
Chapter6 「好きなこと」を見つけて努力とサヨナラする
「好きなこと」とは、「自分の情熱のある分野」のことです。
情熱のある分野とは、
・興味があり、もっと知りたい
・関わるだけでおもしろい
・なぜ?どうすれば?という疑問がわいてくる
といった分野のことである、と著者は提示します。
気を付けたいことは「役に立つか」という観点で物事を見てしまうことです。
「役に立つからやりたい」ではなく、「興味があるからやってみたい」というものを見つけましょう。
Chapter7 「本当にやりたいこと」を決めて「本当の自分」を生き始める
著者は、「本当にやりたいこと」を以下の2ステップで決められる、と言います。
Step1 好き×得意で「やりたいこと」の仮説を立てる
Step2 「仕事の目的」で「やりたいこと」を絞る
Chapter4~Chapter6までの内容がここで使われるようになっています。
Chpater8 「人生を劇的に変える」自己理解の魔法
本書のまとめ部分です。
著者は、本書の読者に「早く本当にやりたいことを見つけ、夢中な自分を手に入れてほしい」と言います。
本書の目的は「本当にやりたいことを見つけること」ではなく、「本当にやりたいことはサクッと見つけて、自分の人生を満喫してもらうこと」ともいえるかもしれません。
本書での気づき
いかがでしたでしょうか。
各章には細かいワークが設けられています。時間がかかっても、設定されているワークに向き合い、自分のことを振り返ってみることで、読み進めるごとに自分の可能性に気が付くようにできています。
私が本書から学んだのは以下の3点です。
①得意なことと好きなことは違う
②得意なことは自分では気が付きづらい
③得意なことと好きなことをかけあわせる
得意なことと好きなことは違う
好きだからこそ何度もやってしまい、次第に得意になるものだと思っていました。
ただ、確かに本書の言う通り、私は資産形成について考えることや本を読んだりするのはやっていると楽しいです。
しかし、株式の個別銘柄選定が得意か、と言われるとそうとも言い切れません。
本は、今でこそ読みますが、高校生や大学生のころはほとんど見向きもしませんでした。
好きなこと(情熱が傾く分野)と得意なこと(自然とやっていること)とが混同してしまっている人は多いのではないかと思います。
得意なことは自分では気が付きづらい
次に、「得意なこと」は自分では気が付きづらいものなのだな、ということです。
本書でいう「得意なこと」とは、「自分でも自然とやってしまっていること」「他の人は、なぜこんなこともできないのだろう、と思ってしまうこと」です。
「自然とやってしまう」ことなので、当然他の人もそう考える、そうやるものだと思ってしまっていること、ありませんか?
そこに他の人とは違う、自分の得意なことがあるかもしれないのです。
得意なことと好きなことをかけあわせる
そうしてようやく気が付いた「好きなこと」と「得意なこと」をそれぞれかけあわせてこそ、自分のやりたいことが見えてくる、ということも言われてみて納得がいきました。
確かに、好きなことでしかも得意なことであれば、やっていて楽しいでしょうし、それで生活ができたら最高ですよね。
「本当にやりたいこと」をやるために
いかがでしたでしょうか。
自分では何がやりたいのか、よくわからない…
自分に他の人よりも得意なことなんてない…
いつの間にか時間だけ過ぎていくのを何とかしたい…
そうした悩みに対して、本書はとても具体的な方法で、解決策を提示してくれています。
もちろん、本書を読むだけですべてが上手くいくとは限りません。
実際に読んでみても、
「何が自分でも気づかずにやっているのかなんてわからないよ!」
という方もいらっしゃるでしょう。
そうした時は、周りの人に少し相談してみましょう。
今の時代ではSNSなどでもいいのかもしれませんが、できれば身近な、実際にいつも顔を合わせている人に聞いてみましょう。
掲載されている細かく具体的なワークと、周りからのサポートがあれば、きっと「本当にやりたいこと」が見つかるでしょう。
『世界一やさしい「本当にやりたいこと」の見つけ方』(八木仁平、KADOKAWA、2020)