幸せをお金で買う5つの授業

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【書評】「幸せ」は「お金」で買えるのか?幸福を手に入れる方法とは!?

みなさん、こんばんは。たんたんです。

 

幸せってお金で買えると思いますか?

別の言い方をすると、お金を使って幸せを得られると思いますか?

そんなテーマに様々な研究から迫ったのが今回ご紹介する以下の本です。

『「幸せをお金で買う」5つの授業―HAPPY MONEY』

(エリザベス・ダン、マイケルノートン著、古川奈々子訳、KADOKAWA、2014)


 

たんたん
早速、ご紹介していきましょう。

 

本書の内容

結論から言うと、「お金を賢く使うことができれば、幸福度を高めることができる」というのが本書のテーマです。

では「賢い」お金の使い方とは何か?

本書で示されているのは、以下の5つです。

①経験を買う

②ご褒美にする

③時間を買う

④先に支払って、後で消費する

⑤他人に投資する

それぞれ見ていきましょう

経験を買う

1つ目は「経験を買う」です。

 

物質的なものを買うよりも、経験的なものを買う方が満足感を得やすい、と著者は言います。

例えば、夢のマイホームを買うよりも、「社会的なつながりが生じる」、「思い出話になる」、「理想の自分像に関係する」、「めったにない」といった経験のためにお金を使った方が、満足度は高い、ということです。

ご褒美にする

2つ目は、お金があっても毎日それをできるのでは、幸福度は薄れていく、ということです。

 

それを防ぐには「ご褒美にする」ということが効果的。

例えば高級ディナーを毎日食べるのではなく、1か月に1度、特別な日に食べに行く、ということにするだけで、また新たに満足感を得ることができるようになります。

時間を買う

3つ目は、自分が不快に感じることに使う時間を減らすためにお金を使う、ということです。

 

例えば、掃除が大嫌いな人にとっては、留守中に勝手に自宅を掃除しておいてくれる「お掃除家電」を買うことがこれにあたります。

 

ただ気を付けたいのは、「時は金なり」は幸福に直結しない可能性もある、ということです。

時間がとても貴重なものだと考えると、時間に追われるようになり、「時間はたっぷりある」と感じている人よりも幸福感を得づらい、とも述べられています。

先に支払って、後で消費する

4つ目は、お金を先に支払って、サービスを後で受ける方が、より幸福度を感じやすい、ということです。

 

先に支払いを済ませてしまうことで、「実際にサービスを受けるまでアレコレ思いを巡らせる」という経験が、幸福度を高めてくれます。

 

現代社会では、クレジットカードの普及もあって「先にサービスを受けて、後から支払いをする」ことの方が多くなってきています。

今月いくら使って、来月末の支払いにはいくら必要で…という悩みを常に持たなければいけなくなっているのです。

時には、その支払いができずに、分割支払いを利用してさらに先延ばしする、ということにも陥りかねません。

他人に投資する

最後は、他人の為にお金を使う、ということです。

 

誰かに何かを買ってあげる、チャリティーに寄付するなど、自分のためではなく、他人の為にお金を使う(本書内では「向社会的支出」と言われています)ことで、かえって幸福度が上がる、ということです。

 

想像してみても、誰か気の知れた知人の為にお金を使い、それで喜んでもらえたら自分も幸せを感じられる、というのはイメージが湧きやすいですよね。

本書での気づき

本書は「幸せを感じやすいお金の使い方」をわかりやすく伝えてくれる本だと感じています。

特に、日常にすぐ取り入れることができるのは以下のことではないでしょうか。

①他人に投資する

②経験を買う

それぞれ見ていきます。

「他人に投資する」を実際にしてみるには…

本書の中では、「幸福を感じるか否かに金額の大小は影響しなかった」と書かれています。

つまり、100万円寄付しようが、1,000円友達の為に使ってあげようが、どちらにせよ、幸福な気持ちが得られる、ということです。

そう考えるとかなりハードルは下がってくるように思いませんか?

大事なことは「やると自分で決める」「相手と関係性を持てる」「明確な反応がわかる」だそうです。

 

実際、私はサプライズで知人にバースデーケーキを買ってあげた時、びっくりするくらい喜んでもらえました。

それと同時に、その喜んでる姿を見て、自分がすごい幸福感を得ていることにびっくりしました。

たんたん
案外、やっている自分がうれしい、楽しんでいる、ということは他にもあるかもしれませんね。

「経験を買う」を実践してみるには…

「社会的なつながりが生じる」、「思い出話になる」、「理想の自分像に関係する」、「めったにない」がキーワードです。

 

セルフイメージを高めるために、ちょっと高めな食事を食べに行ってみる、というのはどうでしょうか。

1食2万円もするようなディナーはそんなに頻繁にはいけないでしょう。

大切な人と、記念日なんかに、少しおしゃれをして出かけてみてはどうでしょうか。

実際私が前回少し高めの焼肉屋さんに行ったときのことを思い出しても、とてもいい経験をできたなぁと思っています。

そういう経験をすることで、「またこういう機会を持てるようにこれからもがんばろう」とも思えますし、将来的にも「あのときのあの食事…」と何度も幸せを思い出すことができるようになりました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「幸せをお金で買う」というと何とも夢もロマンもないように感じてしまいますが、実際に「幸福を、より感じやすいお金の使い方」はあるわけです。

そのように意識したことはないかもしれませんが、「言われてみれば…」と思い当たる節がある方も多いのではないでしょうか。

 

実際、収入が上がれば上がるほど幸福度は上がっていく、というわけではなく、ある一定の金額からは収入が上がっても幸福度にあまり影響を及ぼさない、という研究もあるくらいです。

 

さらに、本書で紹介されている「5つのお金の使い方」は、どれも「大きな金額が必要なわけではない」というのも重要な点かと思います。

誰でも、お金の使い方を少し見直せば、日々の生活から感じる満足を高めていける、というのは救いのある示唆ではないでしょうか。

たんたん
明日からでも、少しお金の使い方について考えてみましょう。

『「幸せをお金で買う」5つの授業―HAPPY MONEY』

(エリザベス・ダン、マイケルノートン著、古川奈々子訳、KADOKAWA、2014)


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