みなさん、こんばんは。たんたんです。
30代独身で、東京で会社員をやる傍ら、資産形成に関する知識や仕事での気づきを発信しています。
突然ですが、みなさんの周りにいわゆる「大富豪」っていますか?
私の周りにはいません。
何とかして大富豪の仲間入りをしたい!
大富豪とまではいかなくても、お金で不自由したくない!
そんな思いをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
よく言われることですが、何かになりたければそれをもう実現している方から教わるのが一番の道ですよね。
今回はそうした「お金の悩みを解決したい!」という方に向けてこの本をご紹介します。
『漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則』(原作:ジョージ・S・クレイソン、漫画:坂野旭、企画・脚本:大橋弘祐、2019、文響社)
もくじ
本書の内容
本書は「バビロンの大富豪から少年がお金に関する知識や人生に対しての考え方を学んでいく」というストーリーになっています。
詳しい内容自体は、実際に本を読んで知っていただきたいので、あくまでご紹介程度です。
本書のメインテーマは以下2点です。
①黄金に愛される法則とは
②お金があれば幸せなのか
黄金に愛される法則とは
本書内で示されている「お金」に関する示唆は7つです。
さらにそれを洗練したものが5つ提示されています。
例えば、
「収入の10分の1を貯蓄に回す」
「のこりの10分の9で叶わない欲望はあきらめる」
などです。
そのような「黄金の法則」に沿って生活すれば、曰く「誰でもお金持ちになることができる」そうです。
物語の中で主人公である少年も、事業で失敗し、無一文になったり、人生に絶望し奴隷に身を落とす直前まで行きますが、そうした「黄金法則」のおかげで立ち直っていきます。
お金があれば幸せなのか
本書では資産の築き方だけでなく、「幸せ」についても書かれています。
主人公曰く、「お金はおまけ」でしかないのです。
仕事があり、その仕事がまた新しい仕事を生む、そして仕事は経済を回し、人々の営みを作っていく
仕事に真摯に取り組むことで、誰かに感謝される、それが人生の光となる
というのが本書で述べられている「幸せ」の考え方の一部です。
確かに、本書は「「お金」と「幸せ」を生み出す…」という書名であり、お金だけでなく幸せも手に入れる、というのが本書のメッセージと言えるでしょう。
自分なりの気づき
さて、ここからは、本書を読んでの私自身の気づきについて書いていきます。
本書を読むか、買うかどうか決める参考にしていただければと思います。
私の気づき、感想は以下2点です。
①シンプルなのにやれていないこと
②自分にとって大切なこととは
シンプルなのにやれていないこと
まず一つ目は、「お金と幸せについて、メッセージはシンプルなのに実際に普段からできていないことが多い」ということです。
本書で示されているメッセージはとてもシンプルです。
例えば上述の「収入の10分の1を貯蓄に回す」というメッセージ。
これを意識的にできていませんでした。
もちろんできている月もありますが、できていなかった月もあります。
できていた月も、たまたま結果的に10分の1以上が残っていた、というのが実際のところです。
意識して取り組めば、決して難しくないのに、です。
逆に言えば、それだけシンプル過ぎて、多くの人はできていない、ともいえるかもしれません。
本書でも書かれている通り、毎月の収入の10分の1を貯蓄し続けられれば、間違いなく資産は増えます。
他にも、本書で書かれているメッセージは極めてシンプルなものばかりです。
自分にとって大切なこととは
次に、「自分にとって大切なものとは何だろうかと考えるようになった」ということです。
冒頭でも書いた通り、私も「お金に関することで悩みたくない」ということで本書を読み始めました。
しかし、本書を読み終えて、「お金だけではなく、自分の大切なものを明確にしたい」という気持ちになりました。
たとえ、いわゆる富裕層といわれるレベル(資産1億円以上)になったとしても、寝る間もなく忙しくしていたり、逆に何もやりたいと思えるものがない状態で幸せと感じられるとは思いません。
誰と一緒にいるのか、どのように時間を使うのか、何にお金を使うのか
綺麗事のようにも思えますが、そうしたことに対して自分が何を優先していきたいのか知りながらお金を蓄えていくというのが重要なのだと気づきました。
お金と幸せは切り離せない関係にあると思いますが、お金だけあれば幸せか、と言われると違うのかもしれません。
本書オススメの理由
ここまでは本書の内容と、読み終えての感想・気づきについて書いてきました。
私が本書をおススメするポイントは以下の3点です。
①漫画調で読みやすい
②コラムが入っていて話を整理してくれる
③自分でもやれそうと思える
漫画調で読みやすい
この本は漫画で誰にでも読みやすい形に編集されています。
私は以前は本を買う時、何となく専門っぽいとか、詳しく書いてありそうとかでいきなり分厚いのを買っていました。
ただ、その多くは途中で読むのをあきらめてしまいました。
初心者が読むには難しすぎたんですね。
本書は漫画なので、本当に大人から子どもまで簡単に読み進めることができます。
コラムが入っていて話を整理してくれる
漫画だけだと、何となく「良い話だったなー明日からがんばろー」で終わってしまいそうですが、本書にはコラムが間に挟まっています。
その中で、漫画の要点を解説し、現代でどのように実践していくのが良さそうか、整理してくれています。
投資についてはもちろん自己判断が最終的には必要ですが、とても参考になるものだと思います。
自分でもやれそうと思える
一見すると難しく思えるお金の話ですが、漫画・コラムが組み合わされていることで、具体的に自分でもスタートできそう、と思えます。
お金の知識ゼロから始めると、
「何から手をつけて良いのかわからない」
「投資商品なんて何が良いのかわからない」
「難しいことは考えたくない」
となりがちですが、本書を読めば、実はそこまで難しいことは必要ないのかもしれない、という事に気づくと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本書は、お金だけでなく、人生で自分にとって何が大事なのか、ということを考えるきっかけをくれるとても良い本です。
前半に経済的豊かさに関するヒントが、後半に経済的自由だけでない豊かさを見つけるためのヒントが書かれています。
ぜひ一度お読みいただき、自分にとっての幸せとは何か、考えてみていただければと思います。
『バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則』
漫画版を読んでもう少し詳しく知りたいな、という方はこちらも読んでみてはどうでしょうか。
『バビロン大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか』