ドルと円

資産形成

【長期投資の強い味方】ドルコスト平均法とは?

みなさん、こんばんは。たんたんです。

 

投資を始めてみるといろいろな体験ができますよね。

 

「日々の値動きに一喜一憂する」

「これまであまり気にしていなかった経済ニュースに目が行くようになる」

「投資商品を探しているのも楽しい」

 

良い側面もあれば、あまり好ましくない側面もあるかと思います。

 

今日はその中でも、

「どのタイミングで買えばいいのかわからない」

という方に向けて書いていきたいと思います。

 

たんたん
この記事で少しでも前向きに資産形成に取り組む気持ちになってもらえるとうれしいです。

 

1.ドルコスト平均法とは

 

早速ですが、「ドルコスト平均法」という手法をご存知でしょうか。

 

ドルコスト平均法とは、

「相場の上下とは関係なく、一定額を定期的に購入し続けていく」

という方法です。

 

ここで大事なのは、

「相場の上下とは関係なく」

という点です。

 

つまり、今のように相場が過去最高値を更新しているような時も、逆に一年前のように相場が暴落しているような時も、変わらず一定額買付する、ということですね。

 

 

2.ドルコスト平均法のメリット

 

ドルコスト平均法にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

私は主に以下の3点だと思っています。

 

①タイミングを逸しない

②効果的に買付ができる

③長期投資と相性が良い

 

それぞれ見ていきましょう。

 

①タイミングを逸しない

 

1つ目は「タイミングを逃さない」ということでしょう。

 

ドルコスト平均法では、相場に左右されずに買い続けるので、過去最高値を更新している時でも、さらに上がっていけばその値上がり益の恩恵を受けられます。

 

「今値上がりしている気もするけど、待っていても下がらないかもしれないし…」

 

というお悩みを解決してくれるわけですね。

 

②効果的に買付ができる

 

一定額を買い続けるのも特徴の一つです。

 

「相場が上がっている時だと、高値掴みしてしまうのではないか」

「相場が下がっている時だと、もっと下がっていくのではないか」

 

そう思ってなかなか手を出せない時もあるかもしれません。

 

ただ、ドルコスト平均法は「一定額」を買い続けるので、買い過ぎてしまうという心配がありません

 

相場が上がっている時はそれだけ買える量が減りますし、逆に相場が下がっている時は多くの量を変えることになります。

 

上がっている時でもそこそこに買っておいて今後の上昇の利益を逃さず、下がっている時はしっかり買って次に上昇した時に大きく利益を生む準備ができる、ということですね。

 

③長期投資と相性が良い

 

定期的に買付していくことで、購入単価を均していくことができます。

 

例えばつみたてNISAのことを考えてみてください。

 

1ヶ月目 2ヶ月目 3ヶ月目 4ヶ月目 5ヶ月目 6ヶ月目
基準価額 10,000円 10,300円 10,609円 10,927円 11,255円 11,593円
毎月10万円 10口 20口 29口 38口 47口 56口
単月120万円 120口 117口 113口 110口 107口 104口
7ヶ月目 8ヶ月目 9ヶ月目 10ヶ月目 11ヶ月目 12ヶ月目
基準価額 11,941円 12,299円 12,668円 13,048円 13,439円 13,842円
毎月10万円 64口 72口 80口 88口 95口 103口
単月120万円 100口 98口 95口 92口 89口 87口

上の表は毎月10万円12ヶ月買い続けるのと、1回で120万円買い付けるのとを比較してみたものです。

 

毎月10万円積み立てた場合には、積み立てていった合計口数が、単月で120万円買い付けた場合にはその月で買付できた口数が記載されています。

 

基準価額は毎月3%ずつ上がっていく、という仮定で計算しています。

 

1回で120万円買うよりも、12回に分けて買った方が、11ヶ月目で口数が多くなっていることがわかりますね。

 

もちろん実際はこんなにきれいにはならず、上がったり下がったりするわけですが、1点買いするにはタイミングがよほど良くなければならない、というのは感じてもらえるのではないでしょうか。

 

たんたん
投資の大原則である「長期投資」と組み合わせることで、大きな力を発揮してくれるわけですね。

 

 

3.取り組む上で注意したいこと

 

ここまでドルコスト平均法を用いるメリットを見てきましたが、逆に注意すべき点はあるのでしょうか。

 

私は以下の点を気を付けています。

 

①欲に目がくらむ

②買付の予算を決めておく

 

それぞれ見ていきましょう。

 

①欲に目がくらむ

 

ドルコスト平均法では、相場がどう動いていても基本的には一定額を買い続けます。

 

相場が落ちている時、上昇しているとき変わらずです。

 

最近はSNSなどで投資情報を得ることも簡単で多くの方が「爆益」「日利〇〇%」などの発信をしています。

 

そうした投稿を見ると、言ってみれば「ちまちま」投資をしていることに対して、「まどろっこしい」という感情が湧いてくるかもしれません。

 

手元の資金に余裕があればなおさらです。

 

自身が保有している商品が値上がりしていれば「利益確定」した方が良いのかな、と思うタイミングもあるでしょう。

 

ただ、思い出していただきたいのは、ドルコスト平均法は投資の王道である「長期投資」に適した方法である、ということです。

 

一時の相場の上下によって、買う金額を変えていたり、利益確定していたのでは、せっかくの積み上げの効果が薄まってしまいます。

 

②買付の予算を決めておく

 

次に、「一定額」というのを決めておくことです。

 

その時々の相場によって、

「今回は相場が安くなっていそうだから多めに買おう」

「今は高値圏だと言われているから少し買うのを見合わせよう」

としていては、せっかくのドルコスト平均法の意味がありません。

 

今はネット証券などでは定時定額買付ということで一度設定すれば、あとは毎月なり自動で購入手続きをしてくれるサービスがあるので、そうしたものを上手く利用していきたいですね。

 

4.自分のスタンスに合った投資方法を

 

いかがでしたでしょうか。

 

今回は、ドルコスト平均法について、メリットと注意点を簡単に示してみました。

 

ただ、短期投資が一概にいけないことと言うつもりもありません。

 

高リスクな商品に期待して、実際に短期間で資産を大きく増やしている方がいることも事実です。

 

あくまで自分自身のリスク許容度と向き合い、納得のいく投資スタンスを実践していくことが心の平穏にもつながると思います。

 

リスク許容度については、過去記事で取り上げていますので、よかったらお読みいただけるとうれしいです。

リスク
自分のリスク許容度を知ろう

続きを見る

 

たんたん
ぜひ一度、長期投資というスタンスからドルコスト平均法による買い付けを試してみてください。

 

-資産形成

© 2024 たんたんの資産形成ブログ