みなさん、こんばんは。たんたんです。
みなさんは、資産運用や資産形成におけるご自分のリスク許容度ってどれくらいかご自分でわかっていますか?
これがわかっているかどうかで日ごろの投資におけるスタンスや行動がかなり変わってきます。
今日の内容は、
・投資を始めたけど、日々の値動きがすごく気になってしまう
・株を始めたけど、いつ売り時なのか、買い時なのかよくわからない
・そもそも投資ってよくわからないし、不安
といった方々に読んでいただきたいです。
もくじ
1.リスク許容度って何?
そもそも、リスク許容度って何でしょうか。
簡単に言えば、
「自分がどれくらいのリスク(=変動)に耐えられるか」
ということですね。
耐えられる、というのは、
・精神的に動揺せずにいられる
・生活していける(食うに困らない)
という状況だと思ってもらえれば大丈夫です。
2.リスク許容度を知るメリット
自分のリスク許容度を知ることによるメリットは何なのでしょうか。
私は大きく以下の3つだと思っています。
①心が落ち着く
②行動を起こす基準になる
③悪い結果になることを防止できる
それぞれ見てみましょう。
①心が落ち着く
まずは心の平穏を得ることができます。
そもそも人は、予測がつかないとこわい、動揺してしまうものです。
例えば資産形成においても、100万円投資したとして、それがもしかしたら来月30万円になってしまうかもしれない、そうすると2か月後にはご飯が買えなくなってしまうかもしれない、となると急に不安になりますよね。
逆に、もしかしたら来月90万円になってしまうかもしれないけど、それでも半年は食べていけるな、とわかればその間に対策もできますし、そこまで動揺せずにいられるはずです。
②行動を起こす基準になる
次に、行動を起こすトリガーにもなってくれます。
資産運用、資産形成をしていると、投資商品は価格が動くので、いつの間にか資産の額が増減しています。
減っている時はわかりやすいのですが、増えている時にこそ注意が必要です。
100万円が1か月後に120万円になっていた、となるとたいていの人はそれを喜び、もっと増えてくれることに期待してしまいます。
期待するのは良いことだと思いますが、増え幅が大きいほど、減る時の幅も大きいものです。
さらに1か月後には70万円になっている可能性もあるのです。
自分がどれくらいの変動幅(=リスク)であれば受け入れられるのか知っておけば、良くも悪くも変動が生じた時に、方針を見直してみるきっかけになってくれます。
③悪い結果になることを防止できる
上の例のように、100万円が1か月後に120万円になり、さらに1か月後に70万円になり、ということは十分に起こり得ます。
きっと戻ってくれるだろうと思い、さらに60万円にまで下落する、なんてことも十分あり得るのです。
自分のリスク許容度を知っていると、上がった時にも下がった時にも見直しのきっかけがありますので、下落する前に行動(利益確定もしくは損切り)をすることができるようになるでしょう。
3.具体的には?
それでは自分のリスク許容度を知るためにはどうすれば良いのでしょうか。
実際に私がやっているのは以下のような方法です。
①自分の状況を知る
②どの程度までであれば受け入れられるか
③危ういと思ったら見直す
それぞれ見ていきます。
①自分の状況を知る
とにもかくにも、自分の現況を正確に把握することがまずは一番にやるべきことでしょう。
自分がどんな資産を、どれくらい持っているのか。
その資産の変動幅はどれくらいなのか。
そうしたことをちゃんと把握できれば、対策の打ち方も見えてきます。
②どの程度までであれば受け入れられるか
自分の状況を把握出来たら、次は変動した時のことを考えてみましょう。
Excelで表を作れるのであれば実際に数値を動かしてみましょう。
その時、自分がどう感じるかを経験してみることです。
資産が増えていくのが心地よいのか
どれくらいまで減ってしまったら「ここまで下がったら耐えられないな」と思うのか
シミュレーションしてみることで自分の耐久度がなんとなくでもわかるようになります。
③危ういと思ったら見直す
そうしている中でも、実際に資産運用をやっていくと思いの外気も大きくなっていくものです。
逆に相場が弱含んでいる時は必要以上に不安になったりもします。
最初に決めた範囲の中で資産額が上下していたとしても、不安になるくらいであればその基準を見直しましょう。
後になって「あぁあの時にそのままにしておけば」と思ったとしても、日々の値動きに気を取られて他のことが手につかないような状況になるよりはマシです。
4.気を付けておきたい注意点
さて、ここまで「リスク許容度」についてみてきましたが、最後に「気を付けたい注意点」について見ていきます。
①知らないうちにリスク度合いは変わる
②周りに理由を求め始めると危険
③総額に惑わされない
それぞれ見ていきましょう。
①知らないうちにリスク度合いは変わる
資産運用をしていると、当然ながら日々金額は増減します。
例えば、現金100万円持っていたとします。
ある日50万円を株式で運用し始めたとすると、現金50%、株式50%の割合になります。
ここで株式が値上がりし、75万円になったとします。
するとその時点では、現金50万円、株式75万円なので現金40%、株式60%となり、リスク度合いが上がっていることになります。
株式を12.5万円現金化し、現金62.5万円、株式62.5万円とすることで、現金50%、株式50%に落ち着かせることも一手かもしれません。
極端な例ですが、自分の資産状況を把握し、そのリスク許容度が自分に受け入れられるものかどうか、という点には気を付けておきましょう。
②周りに理由を求め始めると危険
資産運用をしていく中で、いろいろな方を参考にすると思います。
その中には、
「預金なんて今持っていても何の意味もない。増やしたいのであれば資産のうち90%以上を株式にしておいた方が絶対お得!」
という方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、そうした方の考えを否定するつもりはありませんが、あくまでそれはその人のリスク許容度ということを忘れてはいけません。
「あの人が○○といっていたから、大丈夫」
というように、周りに理由を求め始めるようになってしまうと、いつの間にか自分では耐えられないようなリスクをとってしまいかねません。
③総額に惑わされない
資産運用をしていると、徐々に資産総額も増えていくでしょう。
(そうでない場合は方針を見直す必要があります)
そうしてくると、より大きいリスクを取れるようにもなりますし、とりがちです。
例えば資産が100万円しかない時は、1万円とか2万円とかの金額から運用を始めて徐々に慣れていく、という方法がメンタル的にも良いかと思います。
一方で、運用資産が1,000万円を超えてくると、簡単に1つの投資に100万円とか出してしまったりします。
確かに、100万円が仮にゼロになったとしても、残り900万円あるわけで、生活にはそこまで支障をきたさないかもしれません。
ただ、当初は資産の1%ずつ分散していたものが、簡単に10%の資産を動かしてしまうようになることには注意が必要です。
5.自分に合ったリスクをとることでより良い将来を
いかがでしたでしょうか。
資産運用は投資の世界なので、リターンとリスクはセットです。
リターンが限りなく小さいのに、リターンは月利10%、みたいな投資商品、勧誘は疑ってかかる方が無難でしょう。
それでも自分の取れるリスクの範囲内であれば、宝くじを買うように試してみる、というのも一手なのかもしれませんが。
①自分の状況を知る
②リスクをどれだけ取れるのかを考える
③適宜見直す