みなさん、こんばんは
たんたんです
突然ですが、
「だれでもカンタンに取り組み初月から数百万円の月収を継続的に手に入れるビジネスを紹介します」
と言われたらどうしますか
今日は実際に私がそうした勧誘を受けた時の内容とその感想をお伝えしていきます
本記事は以下のような方に読んでいただきたいです
・すぐに大金を手に入れたい
・楽して大金を手に入れたい
・とにかく大金を手に入れたい
もくじ
1.初月から月収数百万円得る方法
まず初めにお断りしておきますと、私は今回のお話はかなり怪しいと思っています。
その上でなぜこうしてブログの記事として書いているかというと、
「そうした怪しい勧誘があることを知っていただき、おいしい話が来ても「これは怪しいのではないか」という疑いの目を持っていただきたい」
という考えからです
ですので、冒頭にあるような
「誰でも簡単にすぐに数百万円得られる」
という方法を目当てに記事を読み始めていただいた方はあきらめていただければと思います。
では、私がその話を聞くまでのストーリーをご紹介します
①数年来の知人から電話がくる
最初はある知人からの電話で話が始まりました
コロナ禍でもあり、ここ1年半くらい連絡を取っていなかった方でした
最近のお互いの状況を報告しつつ、切り出してきました
「最近は金融ネットワークの紹介ビジネスをしている。ぜひたんたんにも話を聞いてもらいたい」
なんとなくきな臭い感じもしましたが、はなから疑ってかかるわけにもいきません
もしかしたら本当に真っ当なものかもしれませんし、実害もでていないわけです
実際にお金の話になった時に考えれば良いかと思い、話を続けてもらいました
「今自分は事情があって話ができない。自分にこのビジネスを紹介してくれた方を紹介するから、直接その方から今回の話をプレゼンしてもらうようにする」
そのビジネスに詳しい方から直接話を聞いてもらいたい、という事のようです
他に選択肢もないのでひとまず応じることにし、面談の日程調整をしました
②プレゼンを聞く
数週間後、紹介していただいた方(Aさんとします)と面談をしました
このご時世ですので、Zoom面談です
(直接会わなくて良いのは正直ほっとしました)
「初めまして、Aです。今日はよろしくお願いしますね」
画面に映るAさんは少しラフな服装のようでしたが、端正な顔立ちと清潔感のある髪型の方でした
簡単なAさんの自己紹介を受けた後、話は本題に移りました
概要は以下のような感じです
・海外の有名大学を卒業した人間(Bさんとしましょう)が設立した法人(C社としましょう)
・Bさんはすでに一財産築いた若手実業家である
・C社は去年設立したばかりであり、まだネットで検索しても出てこない
・ビッグデータ分析を行うある会社とC社が協業し、あるサービス(投資助言サービスのようなもの)を開発
・そのシステムを活用すればFXで稼ぐことができる
・自身でこのシステムを使ってもらうのは当然OK
・システムを使うためには最初数百万円~が必要
・その金額に応じて、配当金がもらえる
・知人に紹介し、その方が同様にこのシステムを利用するようになれば追加報酬ももらえる
・システム利用のライセンスキーのようなものは発行の上限が定められており、1年程度あれば募集を締め切ってしまう
・これから世に広めていくビジネスであり、今なら先行者利益を得られる
あまり聞いたこともない内容だったので勘違いしている箇所もあるかもしれませんが、こんな感じの話でした
最後に
「実際に売買をされているところを見ないと信用できませんよね」
と言われてあるウェブページを検索するよう言われました
そこにはチャートが表示されており
「これがFXの売買実績です」
ということを言われました
いかがでしょうか
こうして文章で読んでみるとあまり現実味がないかもしれません
ただ、
・毎月数十万円配当でもらえます
・ビジネスが拡大すればもっともらえます
・拡大していけばもっとお金が集まります
ということを熱く語られると、「本当に儲かるかもしれない」という気持ちになるかもしれません
2.おかしいと思うポイント
私は今回のお話の中で、どこに違和感を覚えたのでしょうか
いろいろあるのですが、いくつか挙げてみることにします
①経営実態が不透明
②どこからその配当が生まれるのか
③知人の話との齟齬
④リスクの話
それぞれ見ていきます
①経営実態が不透明
まず、法人であり対外的にサービスを既に提供しているにもかかわらず、Googleで検索しても何も出てこない点がおかしいです
私のこのブログでも、最初の記事を投稿してから1週間もたたずにGoogle検索で表示されるようになりました
法人の本社所在地や規模、資本金、従業員数など、「会社概要」として通常であれば公開されているような情報が一切伝えられていません
もちろん、謄本(会社が確かに存在していることを確認できるような書類と思ってください)を取得すればわかるのでしょうが、そこまでするまでもないですね
設立者についても「Bさん」と紹介されただけで、どのようなキャリアの人物なのか、今後どのようなことを考えているのか、といった一般的には「ビジョン」といわれるものも特に説明なしです
どこの誰かもわからない人が作った会社に対して、
どこで・誰に・何を・どうやってサービスを提供しているのかもよくわからない状態で
数百万円というお金を預ける、
ということがあり得るのでしょうか…
②どこから配当が生まれるのか
「最初にライセンスを取得するために払った金額に応じて毎月配当が支払われる」
という話でしたが、どこからその配当のお金は生み出されるのでしょうか
10%以上の配当を出すクラスもあったようですが、そこまでの収益を毎月確保できるのでしょうか
たしかにFXはレバレッジも利かせるので勝った時は大きいのでしょうが、継続的に勝ち続けることができるのでしょうか
その月の損益が6%であったら残りの4%は元本の取り崩し(投資信託でいうところの特別分配金)にしかならないでしょうが、そうした説明はもちろん一切ありませんでした
③知人の話との齟齬
「C社が提供するサービスは5種類あるが、3種類については現在開発中。2種類についてはスタートしてまだ1か月くらい。ぜひ利用してほしい」
という紹介でした
ただ、私は当初紹介してもらった従来の知人から
「自分は去年の後半から始めて、初月に〇百万円稼げた。これは本物だと思い積極的に展開したところ、3ヶ月で〇千万円稼ぐことができた」
と聞いていました
もちろん、開発段階のプロトタイプを使っていた、アップデートした現在の仕様になったのはここ最近、ということなのかもしれませんが、それにしても違和感が残りますよね
④リスクの話
投資となるとリターンにばかり目がいってしまいがちですが、リターンが見込めるのであれば当然その反面でリスクもあるはずです
リターンとリスクは必ずセットなはずだからです
期待通りのパフォーマンスが上げられなかった、
C社が倒産してしまった、
提供しているサービスにシステム上の不具合が生じた、
などいろいろなことが考えられるはずです
そうしたリスクについては一切言及がありませんでした
もちろん初回のプレゼンの場であったので、相手を不安にさせないようマイナス部分を表立って伝えなかった、ということはあり得るのかもしれません
質疑応答の時間で質問がなかったので敢えて伝えなかったのかもしれません
3.最終的には自己判断
いかがでしたでしょうか
冒頭にもお伝えした通り、私は今回のお話は怪しいと思っています
ただ、上記のような疑問点が生じてもそれがすべて納得のいくような水準でクリアになるのであれば、試してみる価値はあるのかもしれません
資産形成や資産運用をしようと思うと、株式投資やインデックス投資、不動産投資や太陽光投資などなどよく知られた投資以外にもいろいろな手法があるのがわかります
ただその中には、まゆつばものが混ざっていることもしばしばです
その勧誘自体をどうこういうのではなく、自身の頭で考え、判断できるようになりたいですね